3/7日、女性誌が同時に3誌創刊され話題に成っている。
昨今、雑誌の発行部数は低下、廃刊する雑誌が目立つ中、注目に値する。
創刊の雑誌はいずれも月刊誌で、「AneCan」(小学館)は人気の雑誌「CanCam」のお姉さん向けファッション誌、「GRACE」(世界文化社)、marisol(集英社)は40代の女性を対象にした高級感を売りにしているという。
今回の雑誌は、女性の年齢層別に、ターゲットを絞っている事に特徴が有りそう。、「AneCan」は25才以上を狙い、「CanCam」は、20代前後をターゲットにしている。
こうして見ると、各誌、女性を対象にはしているが、年齢層別に、20才代、25才以上、40才代と、その対象とする年齢領域が、オーバーラップしない構成になっている。
女性の年齢層別に、この辺が、雑誌創刊各社の、苦心の表れと思う。考えてみれば、女性は、年齢層により、行動とか、生活環境が大きく変わる。
20代では、結婚前の「お稽古ごと」的な雑誌編集が必要だと思うし、25才位になると、OLとしての成長期に有ると思う。
そろそろ結婚生活に入る人も出てくる。
40才代では、家庭で、子育ても終り、自分の在りかたを考える年代でしょう。時間の余裕が出来た分、趣味の範疇の好きな稽古事を始める人も出てくる。
雑誌各社は、従来の漠然とした女性向け記事とは異なり、焦点の合った記事とか、特集を組むことが可能となる。読者側から見れば、焦点の絞られた親切な記事内容となるから、毎月買いたく成るに違いない。
今回の雑誌3誌、同時創刊は、あぶない賭けのようにも映るが、実はそうではないようだ。女性の年齢層別の雑誌にすることで、各誌競合することなく、住み分けが容易になりそうだ。要は、新しい雑誌の共存共栄の切り札なのかも知れない。