■喫茶しながら立ち読み | 真空管のアナログ世界に魅せられて

真空管のアナログ世界に魅せられて

「温故知新」と言う言葉が有りますが、真空管は将にそんな存在だと思います。真空管を今では知る人も少なくなりましたが、デジタル全盛の今でも、真空管のアナログ技術を学び、真空管ラジオを楽しむ人は沢山います。私もその中の一人です。真空管を愛しむ想いで・・・・。

大手書店でも中小書店でも、お客の立ち読みは付き物です。店主にとっては、ご迷惑かも知れませんが、お客側の言い分も有って、お目当ての本を手に取り、ページを繰って見 ないと、中々「買いましょう」の気持にならないものです。

よくあるパターンで、書店の主人が、ハタキでパタパタは、何とも無粋ですし、お客にとって何ともやり切れない嫌味ですね。


私は、このお客心理を上手に、あしらっている本屋さんを知っています。その本屋さんは、神戸の三宮に在る大手の本屋さんです。たしか、じゅんく堂(?)さんとかいった本屋さんです。


2階の書籍売り場のすぐお隣に、簡単なお茶が飲める場所を提供しています。もちろん、コーヒーは有料ですが、その場所で、「本の立ち読みをどうど」という訳です。そのコーヒーは、お安くて結構、美味しいいのです。


お客の立場からすると、少々、くすぐったい気分ですが、有りがとうの気持にもなります。スーパーの食品売り場で、新商品を試食させてくれると、気分的にそのまま、さよなら出来ずにやはり、その食品を買ってしまいます。


喫茶しながら、本の品定めが出来るこの趣向は、スーパーの試食の販促効果と同じ効果を生むものと思います。


商売はアイデア次第で、如何様にもなるお手本です。その書店もこのユニークなアイディアのお陰で、立派な成果を挙げているようです。


3/5日付け、「フジサンケイ ビジネスアイ」によれば、出版取次大手の日本出版販売は、書店内にいい香りをながす事で集客につなげるユニークな試みを始めたそうです。


突然、お話が変わるようで恐縮ですが、私の知っている古本屋さんで、その店の主人が大変タバコ好きで、いつもクワエタバコで、紫煙をくゆらしています。


その古本屋さんは、蔵書も多く、貴重な本も置かれていますが、店の中全体がタバコの臭いがしみ込んでいます。タバコを止めている私にとっては、長時間居るのが大変苦痛です。


このタバコの臭いでなくて、ジャスミンのような、いい香りであれば、どれだけ、居心地がいいか計り知れません。今回の、日本出版販売の試みは、恐らくいい結果を生むに違いありません。


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