第9回たけとものスク水制作記 | グッスマらぼ

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グッドスマイルカンパニー新入社員によるブログです。フィギュアやグッズ、プラモデルなどの商品紹介はもちろん、イベントレポートや社内の様子など様々な情報をお届けします!

みなさまこんにちは、
制作部のたけともです。

今週もやってきました!

のお時間です!


たけとも
「ねんどろいどもあ きせかえスク水(仮)
の完成するまでの工程を
解説を交えながら、ご紹介する企画です。
                        

前回、「原型監修」をクリアし、ついに…

原型が完成しました!           
8回はコチラ!                                                       

やった!スク水制作記 完!
とはまだ行きません

最後の作業「デコマス制作が残っています。

今回はデコマス制作前編ということで
調色」をしていきたいと思います。
調色とは塗料同士を調合して、望む色を作ることです。

今回調色する色は、

肌色
スク水の色
ビーチボールの色

の三つです。

始めは肌色から調色していきたいと思います。


グッスマ制作部ではクリアー塗料を使って肌色を塗装しています。

クリアー塗料だと下地になるキャストの白色を生かして塗装できるので
肌の透明感を表現することができます。
これを
サフレス塗装と呼びます。

あまった白キャストを使って試し塗りをしてみました。
ん~少し色白すぎますね。
黄色も強いような…。

きせかえスク水は、様々なねんどろいどの頭部を付けるので、
肌色は、どのねんどろいどでも合いやすい色にしなければなりません。
きせかえパジャマの時も非常にこだわった部分です。


クリアーレッドをちょい足しして、赤みを追加します。

まだ黄色っぽいです。
もうちょっと赤を足します。

お!よい感じ、よい感じ!

肌色完成です!

調色した塗料はしっかり保存しておきます。

お次はスク水の色です。

スク水とビーチボールは
パントーンという色見本を参考にして調色していきます。

きせかえスク水は画像↑の二色の中間の色にします。

青の純色(最も彩度の高い色)塗料をベースに作っていきます。
調色の仕方は人それぞれ違うのですが、
僕の場合は純色塗料(赤・黄・青)からスタートすることが多いです。
純色は綺麗な色が作りやすく、気に入っています。

プラスチックの板に試し塗りして見ます。

ん~、彩度が高すぎますね、純色使ったので当然といえば当然ですが。

黒と赤を足して色をくすませます。


よい感じです。
もう少し黒を足して見ましょう。

ふっふ~ん♪ 
(黒ドバァー)


あ…。


や…やっちまいました…。
黒入れすぎました…。

調色は足し算が出来ても引き算は出来ません。
初めからやり直しです…。


先ほどの反省を生かし、
今回、黒は使わず赤のみを足して彩度を下げようと思います。

よい感じです。
仕上げに白色を追加します。

おっ!これは紛うことなきスク水色!
白を足して正解でした。

後は爪楊枝を使って白塗料を少しずつ足して微調整すれば。

スク水色完成!


最後はビーチボールの色です。
ビーチボールは今までの調色とは少し勝手が違います。
それはなぜかというと…

ビーチボールクリアパーツだからです!

調色する色もクリアでないと、せっかくのクリアパーツが塗りつぶされてしまいます。

というわけでビーチボールの色はクリア塗料を中心に調色したいと思います。


パントーンをよくみて調色します。

純色黄色とクリアイエローをベースにします。


じゅるり…、たまごかけご飯が猛烈に食べたくなってきました。

食欲を我慢しつつ、透明プラスチック板に試し塗りしてみます。

おお!ばっちりです!
先ほどのスク水の調色が嘘のようにすんなり出来ました!
ビーチボールの色完成

というわけで、
無事すべての調色が完了しました!

さあ、後は色を塗るだけです。

キャストの準備もばっちり出来ております!


長い間お届けしてきたスク水制作記、次回ついに最終回!

みなさま最後までお付き合いください!

というわけで今回はここまで!

次回は「デコマス制作後編」の様子をお伝えしたいと思います。

お楽しみに!



制作部たけとも