柴田よしきさんの緑子シリーズ2作目です。

『聖なる黒夜』を読み、練にとても惹かれ、
彼と麻生の関係性にド嵌りしたので
二人が出てくるこのシリーズにも手を出しました。

主人公の緑子は私の地雷女なのですが、
それを跳ね除けて読みふけってしまうという
ある意味中毒性のあるシリーズ。

BLではなく一般小説ですが、
警察モノミステリーなのでとにかく話が面白い!

前作では練が出てこなくてがっがりでしたが
こちらではバッチリ出てきます。
少し扱いが酷いような気もしますが(笑)

発刊はこちらの方が先ですが、
時系列では『聖黒』の後日となっております。

だからその後の練と麻生の様子も垣間見れます。
これがもう!
切なさもあるのですが二人のその後が読めて嬉しかった!

【関連記事】
聖なる黒夜(上)   聖なる黒夜(下)
★RIKOシリーズ
 RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠―

聖母(マドンナ)の深き淵 著者:柴田よしき
角川文庫 非BL作品 1998年3月
★★★★
聖母(マドンナ)の深き淵 (角川文庫)/角川書店
¥860
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。 その彼女の前に、男の身体と女の心を持つ美女が現われる。 彼女は失踪した親友の捜索を緑子に頼むのだった。 そんな時、緑子は四年前に起きた未解決の乳児誘拐事件の話をきく。 そして、所轄の廃工場からは主婦の惨殺死体が……。 保母失踪、乳児誘拐、主婦惨殺。 互いに関連が見えない事件たち、だが、そこには恐るべき一つの真実が隠されていた……。 ジェンダーと母性の神話に鋭く切り込む新警察小説、第二弾! ◆


トランスジェンダー、セクシャルマイノリティ、
主婦売◇春、母性と父性の相違など、
様々な重い問題を含んだお話でした。

感想は読メからコピペしたものに加筆修正しています(腐的部分で)。

練は冷酷で非道な悪魔として描かれてますが、
個人的に練と麻生関連の部分を舐めるようにして読みました。

麻生が緑子に語った『あの人』への想いに胸熱。
麻生と練のほんの一瞬の触れ合いにキュンとして。
直後の麻生のとった行動に衝撃!

そして終盤、緑子の問いに答えた
練の台詞で萌え転がったり。
一般小説だというのにw

でも、この二人、上手くいってるわけではありません。
それぞれの想いが切ない…。

前作に引き続き、女のドロドロしたいやらしさで
やはり緑子は好きになれないですが、
ミステリーの面白さに引き込まれほぼ一気読みでした。

子育て経験者なので母としての心情は理解できるし共感も。
旧態依然とした男の身勝手な思考のなんと理不尽なこと!

タイトルにとても納得でした。

そして、ラストではじんわりと来ました。

それにしても緑子は男に無理やりヤられる頻度が高い…(苦笑)

これを読むと聖黒を再読したくなりましたが、
練と麻生が出てくる作品群を読了するまではお預けです。

≪一般作品(非BL)INDEXへ

↓クリックよろしくお願いします~┏○ペコ
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説読書感想へ
にほんブログ村
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村


RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠 (角川文庫)/角川書店
¥660
Amazon.co.jp

聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)/角川書店
¥860
Amazon.co.jp

聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)/角川書店
¥780
Amazon.co.jp

月神(ダイアナ)の浅き夢 (角川文庫)/角川書店
¥900
Amazon.co.jp