柴田よしきさんの『聖なる黒夜』下巻です。
ミステリというか事件モノですね。
上巻で張られた伏線が回収され、犯人が明かされていきます。
とにかく面白かった!
角川文庫の一般小説ですが、腐本読み絶賛の作品。
私もマジでハマりました!
刑事とヤクザ、ハードな世界に生きる男たちの
BL小説顔負けのホモ展開もあります。
しかも切ない!
BL小説と違い、読者の萌えのためではなく、
ストーリーのための男同士カプであるというのが物語の深さとなってます。
BL小説でHシーンが濃かったり長かったりすると
ほとんど飛ばし読みしてしまう最近の私には
その描写の度合もツボでした。
男同士がまぐわっている、それだけで今の私には充分なんだと実感。
Hシーンにやたらとページを割くならば
その分、ストーリーに回してほしいと思ってしまうことがよくあるので(笑)
あくまでも『私の場合』なんですけどね。
キャラクターがまた魅力的なんです。
主人公の刑事・麻生はかなりの鈍感野郎。
上巻冒頭で死体となって登場の韮崎は極悪非道なドSヤクザ。
その韮崎に拾われ執着されていた練はかなり壊れてる。
もとは気弱でピュアなインテリ青年だったのに…。
私は練が一番のお気に入り!
韮崎の練への暴力的な執着愛もツボでした。
ミステリというか事件部分については
伏線やヒントがかなりの分量があり、
それがまた複雑に絡み合っているのです。
韮崎に手を下した犯人に私が気付いたのは下巻中盤。
自分でもかなり手間取ったと感じたのですが、
作中の麻生はまだ全然気づいてないとか(笑)
いよいよか、という流れの中に、
練の麻生に向けての『行くな』という台詞があり、
心がギュッと掴まれたり。
うわ~!
上巻に続き下巻でも前置き部分が長いことwww
でも、ミステリ部分のネタバレはしてませんのでご安心を。
あ!そうそう!
柴田よしきさんて男性なのかと思ってたら女性でした。
だから腐本読みの萌えツボにヒットしてるのかしら?
著者あとがきもあります。
そして、解説は三浦しをんさん!
【関連記事】
聖なる黒夜(上)
聖なる黒夜(下) 著者:柴田よしき
角川文庫 非BL作品 2006年10月
★★★★★
◆あらすじ(裏表紙)
聖なる日の夜、一体何が起こったのか。 ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。 さらに事件は新たな殺人事件を招き、人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。 二人はこの暗黒の絶望の淵で何を決断したのか。 息をもつかせぬストーリー、幾重にも張られたミステリ、そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!! 下巻に本書サイド・ストーリー『ガラスの蝶々』を書籍初収録。 解説・三浦しをん ◆
上巻にも下巻にも、
単行本発刊時に限定制作された小冊子のSSが収録されてます。
上巻には登場人物の心情が、
下巻には後日談が描かれてますので、
どちらも本編読了後に読まれますように。
私、下巻とSS2編読了後、しばらく余韻でボーっとしてました。
で、感想が書けず(笑)
翌日、また下巻を最初から読みました。
本当は上巻から再読したかったんだけど、
どちらもぶ厚いんですよ。
だから下巻だけ(笑)
で、なんとか読メ用に感想をまとめたのが以下です。
記事下部に加筆してます。
人が人を裁こうとする怖さの滲むミステリも
男たちの歪な恋愛も読み応えがあって大満足!
本編ラストの練と麻生にはじんわり来た。
練、韮崎、麻生の隠されたトライアングルと
そこからちょっと弾かれた場所にいる及川。
自覚と無自覚、歪んだ恋情が絡み合ってて切なかった。
練が堕ちたのは麻生のせいではあるけれど
消えようとしていたのを拾い上げてしまった韮崎のせいでもある。
バッドエンドだとわかっているけど、
韮崎と練の話もじっくり読んでみたい。
本編読了後、上巻のSS『歩道』を読んだら涙がこぼれた。
この後を思うと切なすぎる。
下巻SS、練の胸の蝶の意味を知りたい。
練と麻生がすごく気になるので
彼らが出ているシリーズを集めて読んでいきたいと思います。
何日か前、読友さんが、
柴田よしきさんが『聖なる黒夜』の装丁について
ツイートされてると教えてくださいました。
で、早速読ませていただいたんですが、
全部で12ツイートあり、とても興味深かったです。
本を手にした時、装丁が素敵だなと思ってたのですが、
それが出来上がるまでの柴田さんのこだわりを知り、
ますますこの作品がお気に入りになりました!
情報を下さった読友さんに感謝です!
そして柴田さん、韮崎の話も短編で考えてるとツイートされてました!
すごく楽しみです!
これから柴田さんの作品、追っかけます!
\(o⌒∇⌒o)/
≪一般作品(非BL)INDEXへ
ミステリというか事件モノですね。
上巻で張られた伏線が回収され、犯人が明かされていきます。
とにかく面白かった!
角川文庫の一般小説ですが、腐本読み絶賛の作品。
私もマジでハマりました!
刑事とヤクザ、ハードな世界に生きる男たちの
BL小説顔負けのホモ展開もあります。
しかも切ない!
BL小説と違い、読者の萌えのためではなく、
ストーリーのための男同士カプであるというのが物語の深さとなってます。
BL小説でHシーンが濃かったり長かったりすると
ほとんど飛ばし読みしてしまう最近の私には
その描写の度合もツボでした。
男同士がまぐわっている、それだけで今の私には充分なんだと実感。
Hシーンにやたらとページを割くならば
その分、ストーリーに回してほしいと思ってしまうことがよくあるので(笑)
あくまでも『私の場合』なんですけどね。
キャラクターがまた魅力的なんです。
主人公の刑事・麻生はかなりの鈍感野郎。
上巻冒頭で死体となって登場の韮崎は極悪非道なドSヤクザ。
その韮崎に拾われ執着されていた練はかなり壊れてる。
もとは気弱でピュアなインテリ青年だったのに…。
私は練が一番のお気に入り!
韮崎の練への暴力的な執着愛もツボでした。
ミステリというか事件部分については
伏線やヒントがかなりの分量があり、
それがまた複雑に絡み合っているのです。
韮崎に手を下した犯人に私が気付いたのは下巻中盤。
自分でもかなり手間取ったと感じたのですが、
作中の麻生はまだ全然気づいてないとか(笑)
いよいよか、という流れの中に、
練の麻生に向けての『行くな』という台詞があり、
心がギュッと掴まれたり。
うわ~!
上巻に続き下巻でも前置き部分が長いことwww
でも、ミステリ部分のネタバレはしてませんのでご安心を。
あ!そうそう!
柴田よしきさんて男性なのかと思ってたら女性でした。
だから腐本読みの萌えツボにヒットしてるのかしら?
著者あとがきもあります。
そして、解説は三浦しをんさん!
【関連記事】
聖なる黒夜(上)
聖なる黒夜(下) 著者:柴田よしき
角川文庫 非BL作品 2006年10月
★★★★★
- 聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)/角川書店
- ¥780
- Amazon.co.jp
◆あらすじ(裏表紙)
聖なる日の夜、一体何が起こったのか。 ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。 さらに事件は新たな殺人事件を招き、人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。 二人はこの暗黒の絶望の淵で何を決断したのか。 息をもつかせぬストーリー、幾重にも張られたミステリ、そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!! 下巻に本書サイド・ストーリー『ガラスの蝶々』を書籍初収録。 解説・三浦しをん ◆
上巻にも下巻にも、
単行本発刊時に限定制作された小冊子のSSが収録されてます。
上巻には登場人物の心情が、
下巻には後日談が描かれてますので、
どちらも本編読了後に読まれますように。
私、下巻とSS2編読了後、しばらく余韻でボーっとしてました。
で、感想が書けず(笑)
翌日、また下巻を最初から読みました。
本当は上巻から再読したかったんだけど、
どちらもぶ厚いんですよ。
だから下巻だけ(笑)
で、なんとか読メ用に感想をまとめたのが以下です。
記事下部に加筆してます。
人が人を裁こうとする怖さの滲むミステリも
男たちの歪な恋愛も読み応えがあって大満足!
本編ラストの練と麻生にはじんわり来た。
練、韮崎、麻生の隠されたトライアングルと
そこからちょっと弾かれた場所にいる及川。
自覚と無自覚、歪んだ恋情が絡み合ってて切なかった。
練が堕ちたのは麻生のせいではあるけれど
消えようとしていたのを拾い上げてしまった韮崎のせいでもある。
バッドエンドだとわかっているけど、
韮崎と練の話もじっくり読んでみたい。
本編読了後、上巻のSS『歩道』を読んだら涙がこぼれた。
この後を思うと切なすぎる。
下巻SS、練の胸の蝶の意味を知りたい。
練と麻生がすごく気になるので
彼らが出ているシリーズを集めて読んでいきたいと思います。
何日か前、読友さんが、
柴田よしきさんが『聖なる黒夜』の装丁について
ツイートされてると教えてくださいました。
で、早速読ませていただいたんですが、
全部で12ツイートあり、とても興味深かったです。
本を手にした時、装丁が素敵だなと思ってたのですが、
それが出来上がるまでの柴田さんのこだわりを知り、
ますますこの作品がお気に入りになりました!
情報を下さった読友さんに感謝です!
そして柴田さん、韮崎の話も短編で考えてるとツイートされてました!
すごく楽しみです!
これから柴田さんの作品、追っかけます!
\(o⌒∇⌒o)/
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