榎田尤利さんのアイノベルズ作品の新装版です。
旧版『Blue Rose』、『Sleeping Rose』の2冊を1冊にまとめたもの。
文字表記や言い回し、改行などの細かな修正はありますが、
大きな加筆修正はありません。

旧版は今も持ってますが書き下ろしと高階さんイラスト目当で購入♪

「鬱な内容だけど好きな作品」という記憶はあるのですが、
メインの設定以外の物語詳細はほとんど忘れ去っておりましたwww
何年前に読んだのかすら覚えてない。
なにしろ、ナギの旧ブログ時代に読んだ本ですから、
低スペック脳みそにはデータがカケラしかなくてもしょうがない!

でも、おかげで新作を読むように楽しめましたよ(←)
書き下ろしでは青がどんな愛を手にしたのかがわかります。

【関連レビュ】
旧版の感想↓
『Blue Rose』 『Sleeping Rose』

Blue Rose 著者:榎田尤利 イラスト:高階佑
SHYノベルス BL小説 2012年7月
★★★★
Blue Rose (SHYノベルス288)/大洋図書
¥1,292
Amazon.co.jp


愛を売る。
愛を買う男と、愛を売る青年。
真実の愛って――?
 (帯アオリ)
◆あらすじ(裏表紙)
僕は愛を売るんだ――

青山にある、看板のないバー『FILAMENT』。 そこでは花のオーダーができる 蘭、白百合、向日葵、カラー、そして薔薇。 なかでも最も高価な花は青薔薇で、その花については詳しいことは知らされない。 愛を売る青年、青の物語が始まる――! 「Blue Rose」「Sleeping Rose」に書き下ろし「Weeds」も収録。◆

高級男娼・百瀬青は愛を売る。
客が求める愛を敏感に察知し、
契約期間の1週間、その愛で相手を満たす…。

客が求めるならSでもMでも望みのままに。

でも、青にとっての愛とは……?

青から愛を買う客の高瀬、三津井、小鳥遊、
再会した幼なじみ・トオルの視点で
青という一人の青年が描かれていきます。

自責と自虐。
激しい自己破壊願望という歪みを抱えた青の脆く危うい心。
その原因である過去が明かされていくことによって、
彼が抱える不安や怯え、
そして、彼の心が真に求めているものが紐解かれていく。

Sleeping Roseの終盤は、
自虐ここに極まれリとでも言いたくなるようなハラハラの展開でした。

初期の榎田作品らしい鬱々とした重い世界でお気に入りの作品の一つ。

今回目当だった書き下ろし『Weeds』は、
タイトル通り、雑草のように逞しくなった青です。
Blue RoseからWild Roseになったのかしら?

そして青が選んだ愛は――。

やはりそう来たかと思わず唸っちゃいました。
いえ。そうかなとは思ってたんです。
ただ、個人的願望からは外れた…(笑)
誰、と書いちゃうとネタバレしちゃうのでやめておきます。

旧版は愛はあれど恋はなかったから
この書き下ろしでBL作品になった気がしますw

高階さんの表紙絵の青、まさしく青薔薇の雰囲気ですね。
(あ、青薔薇といえば…某ブルロをここでやっと思い出したwww)

331ページの挿絵、幼い青の泣き顔がとても可愛くて、
本文読みながらこれを見るととても切なくなる…。

でも、書き下ろしでしっかりとハピエンとなり、
ラストの挿絵ももちろん幸せの抱擁♪
「おかえり、青!」

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