岩本薫さんの『プリティ・ベイビィズ』の彼方のお話です。

舞台はフランス。
彼方のお相手はショコラティエなので、
ショコラに関する描写もいっぱいで、
恋物語以外の部分も興味深く読めました。

読んでる間ずっとチョコが食べたくてしょうがなかったですが(笑)

【関連レビュ】
プリティ・ベイビィズ1、2  
[付録CD]
Merry christmas,baby、鬼畜な貴方♡
[漫画番外編]
鬼畜な貴方♡ (ディアプラスヘヴンvol.7)
[コミックス]
プリティ・ベイビィズ

スパイシー・ショコラ~プリティ・ベイビィズ~ 著者:岩本薫 イラスト:麻々原絵里依
ディアプラス文庫 BL小説 2012年1月
★★★★
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◆あらすじ(裏表紙)
母親に捨てられて彼方は、教会内の養護施設でひとつ年上の亨や秋守らと兄弟のように育った。 ずっと亨に片思いをしていたが、彼は秋守と結ばれてしまう。 深く傷ついた彼方は少しでも気分を変えようとパリへ旅立つ。 誰も自分を知らない街で、ある秘密の憂さ晴らしをしていた彼方は、ひょんなことから有名ショコラティエであるパトリックに貸しを作ってしまい――? パリを舞台におくる、セミスウィート・ロマンス。 ◆

私の中でプリベビでの彼方は、
ワガママで気の強いはねっかえりという印象しかなかったんです。

でもこうして彼方サイドのお話を読み、
小さい頃からずっと想い続けてきた亨への気持ち、
彼方から亨を奪った秋守への嫉妬からくる腹立たしさ、
でも憎むことはできないという複雑な心情がわかって、
彼方がとても可愛く思えるようになりました。

冒頭はそんな彼方の心情描写で掴まれたんですが、
彼方の失恋の憂さ晴らし方法が予想外で面白かった!

そして、彼方とパトリックとの出会いもまた意外な展開です。

ゲロまみれになったりもする( ´∀`)ヵヵヵ
悪酔いした彼方がパトリックの顔に…www
もちろん、すぐにシャワールームに行ってますが、
ざっと流した程度でキスとか始めちゃって、うわわわわ~!

で、攻めのパトリックが命令口調の傲慢キャラで♪
でも、ショコラティエとして仕事に対する真摯な姿勢はすごく素敵!

その熱意とプライドゆえに弟・ジュリアンに厳しすぎるという一面も持つパトリック。

兄弟の背景からくるエピソードに、ミッション的なものも加わって、
その中で彼方の心に大きな変化が起きていくという流れは、
岩本さんらしい展開で、安心して楽しめます。

彼方にはパトリックのように上から目線で押しの強い相手の方があってるんだろうな。
あの彼方が振り回されてるのが微笑ましいのです。
ひねた彼方が生き生きとしているのも嬉しいし!

でも、岩本さんの攻めなので、
パトリックもいずれヘタレていくのかもしれないですねw

どんどん広がっていくプリベビの世界。
今年の後半にはコミカライズで伊吹編がスタートするそうです。
楽しみですーヾ(=^▽^=)ノ


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