樹生かなめさん『黄昏に花』の続編です。

人生下り坂なEDの黄昏オヤジとイケメンエリート年下攻めのその後の話。
前作では、介護BLの様相を呈していましたが(笑)

【関連レビュ】
黄昏に花

黄昏に花が舞う 著者:樹生かなめ イラスト:槇えびし
SHYノベルズ BL小説 2005年9月
★★★★
黄昏に花が舞う (SHYノベルス140)/樹生 かなめ
¥903
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
千代田中央銀行のエリートコースからドロップアウト、子会社のビルカム・チヨダの業務課課長・岩井。 特性、不能。 そんな岩井の恋人は、本社エリートコースまっしぐら、全女性社員憧れの的・小田原だ。 岩井の不能をなんとか治そうとする熱烈な恋人の求愛と個性豊かな部下に囲まれ、岩井の毎日は淡々と過ぎてゆく。 そんなある日、部下の真砂が失恋して!? 愛しさは恋になるのか? 岩井忠生&小田原保徳の愛しき日々、登場!! ◆

BL色が薄く、傍若無人な女子社員たちの奇行に
岩井が振り回されるエピソードが続くけどなんだか楽しい。

岩井への強い執着が要因の
嫉妬を見せつつ愛を訴え続けてる小田原と、
EDとぎっくり腰を盾に微笑みながら
のらくら誤魔化す岩井という相変わらずな二人。

途中、岩井が20歳の年の差があるカップルの現実というのを
実感させられてしまうというエピソードがあります。

25歳と5歳でもなく、
35歳と15歳でもなく、
45歳と25歳というのは、同じ20歳差ではあっても
前の2つとは違い、大人同士である。
だから恋が成立することに不思議はないのだけれど。

それでも岩井は考えてしまうのですよね。
なにしろ悲哀を背負う黄昏のオヤジですから(笑)

小田原は逃げを打つ岩井の狡さを知りつつも口には出さず、
岩井もまた、そんな小田原に気づいていながらも
どこまでも逃げ切ろうとする。

でも、小田原を見る岩井の心情の中に、
少しずつ色の付いたものが芽生え始めます。

そして、岩井の心が動き始めた終盤のBL展開が良いのです。
人の心って理屈や理性では割り切れないのよね。
自然に湧きあがってしまう感情は止められない。

とあることが原因で、小田原の口調がおかしくなってしまいます。
小田原のその幼児語も、
それを可愛いと思う岩井も微笑ましかった(笑)

そして岩井のEDは…?…www

樹生さんの同人誌にこのカプの出てくるお話があったので読もうと思ってます。

≪樹生かなめ作品INDEXへ

↓クリックよろしくお願いします♪壁||ョ*´ェ`) 
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ  にほんブログ村


黄昏に花 (SHYノベルズ)/樹生 かなめ
¥903
Amazon.co.jp