全サ小冊子『キャラコレクションEXTRA2009』収録の
神奈木智さんの『その指シリーズ』番外編です。
本編後に同居を始めて3ヵ月後のお話。
クリスマスネタになってます。
NYにいる浅香の渉への想いも綴られてます。
関連レビュはコチラ↓
その指だけが知っている
左手は彼の夢を見る
くすり指は沈黙する
そして指輪は告白する
その指だけは眠らない
［番外編］
ヤキモチの行方
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（キャラコレ2007）
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（シリーズ完結記念2008）
真夜中の暴君
（キャラBDフェア2008）
王子様は黄昏れる
（キャラBD2009）
君の指に届くまで
（完結記念全サ小冊子）
聖者は彼らにやってくる 『その指だけが知っている』番外編
著者：神奈木智
徳間書店 全サ小冊子 2009年12月
非売品
本編では、裕壱、渉と2年続けて大学受験だったため、
クリスマスも正月もなく過ごした二人でしたね～。
番外編では、渉も大学生となり、同居を始めて3ヶ月という蜜月期間、
やっとゆっくり二人でクリスマスを過ごせるハズだったのに…。
二人ともイブにバイトが入ってしまいました（笑）
裕壱が言うんです。
「おまえとゆっくり過ごせる時間が30分でも1時間でもあればいい。
一緒にいる10年、50年を想像すれば、大した問題じゃない」
というようなことを。
いいですよねー。
ずっと一緒にいるが大前提なのだから。
ある意味、プロポーズ？(*´◡`*)
終盤はイヴ当日の話になるのですが、
そこにまたしても裕壱の兄・祥平が仕掛けてきます（笑）
祥平はNYにいる浅香に、
クリスマス限定カフェのイヴと当日の仕掛けのプロデュースを
依頼していたんですよ。
浅香が渉への密かな想いを
今でも抱き続けていることを知っている上で、
不特定多数の大衆向けではなく、
届けたい相手一人だけにあてたものというコンセプトで。
浅香の「恋心のリサイクル」だなんて言っちゃって。
そして、さらに浅香のプロデュースしたカフェに
イヴ当日に裕壱と渉を招待しています。
もちろん、浅香の企画だとは伏せてます。
浅香自身も裕壱と渉がそれを見るとは知りません。
イブの夜、裕壱と渉の席にある
クリスマスツリーのイルミネーションが表現しているのは、
浅香の渉への密かなメッセージでした。
鋭い裕壱はそれに気付きます。
「正義の味方」がキーワードなのですが、
実は那義、本編のこのエピをすっかり忘れていて、
メッセージの意味するものが理解できず…(ﾟдﾟ)
これでは話に感動できない！ってことで、
本編からエピを探しましたよー！
浅香と裕壱が絡んでるシーンだと予測し、
3巻から5巻まで飛ばし読みで探しました！（かなり時間かかったよ(´;ェ;`)
5巻収録の本編終盤、浅香が裕壱に言うセリフの中にありました。
浅香が渉を想い続けていることを忘れるなと。
そして、自分が「渉限定の正義の味方」なのだから、
渉に何かあれば裕壱を押し退けてでも助けに行くと。
浅香の変わらない想いは裕壱にしっかりと届き、
彼に忘れていた緊張感を与えています。
渉にはまったく届いてませんけどね（笑）
浅香自身にとって、このメッセージは、
渉に届けるためのものではなく、
自分の渉への変わらぬ想いを昇華させたものですから
それはそれでよかったんですよ。
うん！ステキなお話でした。
この二人の番外編、まだまだ読みたいなって思います！
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