華籐えれなさんのルナノベルズ
『この聖なる束縛に～サン・カルチェラート～』
の番外編です。
実相寺紫子さんの漫画もあります。
ルナノベルズ全プレ小冊子に収録されてます。
本編ネタバレになりますので
本編未読の方はご注意ください。
本編のレビュはコチラ
↓
この聖なる束縛に～サン・カルチェラート～
美しき悪夢『この聖なる束縛に～サン・カルチェラート～』番外編
著者：華籐えれな イラスト：実相寺紫子
ルナノベルズ全プレ小冊子 ＢＬ小説 2010年6月30日
シチリアンマフィアのアンダーボス・アル視点です。
クールなアルなので、思考もクールでシリアス。
でも読んでるとニヤついちゃったりします。
透真のことが好きで好きでたまらないってのが
ビシビシ伝わってきて…ｗｗｗ
悪夢から目覚めるアル。
傍には心配そうな顔をしている透真がいます。
なんとしても透真を護りたいと思うアルですが
悪夢が現実になる可能性は大きくて、
それがずっと心に圧し掛かっています。
そんなアルを気遣う透真は
教会で開く夏祭りに誘います。
パレルモ在住の日本人を集めて開く納涼祭。
「金魚すくいや花火をしながら
たこ焼きや焼きソバを食べるんです」
と説明しますが、アルは
「忍者や芸者が来て、侍の腹切りショーがあるのか」
と聞いてきますｗｗｗ
外国人のいかにもな日本知識ｗｗｗ
あっけにとられる透真ですが、気を取り直し
アルに浴衣を着てみせます。
初めて見る浴衣にアルの脳内は…。
鶴はフラミンゴだし、
帯はサッシュベルトだし
下駄は木製ビーチサンダル。
ま、言われてみればその通りですがｗｗｗ
でも、浴衣を着た透真の艶かしさに
その布を引き剥がしたいと思うアルでした。
（いえ、引き剥がしてませんよｗｗｗ）
透真の浴衣姿を見ていられるならと
誘われるまま納涼祭に行くアル。
そこで気づいたのは、
浴衣を着ているからといって
誰もが透真みたいに艶かしいわけじゃないということ。
はいはい。アンタの透真は色ぽいもんね。
わかるよ、アル。
ムラムラしてるアルに
組織のボスである異母兄・ディオから電話が入ります。
決意はついたのか？と…。
アルはディオから決断を迫られてます。
透真を愛していないなら殺せ。
愛しているのなら仲間にしろと。
透真はアルの仲間になると言っていますが、
その『仲間』の意味が
透真とディオでは正反対なのです。
だからアルは「いずれ時が来たら透真を殺す」
とディオに答え、決断の時を引き伸ばしているのです。
そうでした。
このお話、完結はしていますが
アルの戦いはまだ終わっていないのです。
愛する透真を護るため、
戦わなくてはならないことを痛感するアルなのでした。
続編とかあるといいなぁ。
はじめての告解（おつかい）
『この聖なる束縛に～サン・カルチェラート～』番外編
漫画：実相寺紫子
シリアスな絵柄ですが、内容はコメディですｗｗｗ
短いので全部ネタバレで書いてます↓
高熱で寝込む透真のために
人肌脱ぐことにしたアル。
透真には
「オレンジでも食べていろ」
とブラッドオレンジの実を透真の口に押し込み
教会の懺悔室へ。
信者たちが告解に来ますが
浮気だのなんだの他愛もない懺悔で
それに対してアルは
「人を２、３人殺してから報告に来い」って！
その恐ろしさに逃げ出す信者たち。
そして現れたのは高熱でフラフラ、
喰い散らかしたブラッドオレンジの真っ赤な果汁で
口元襟元を染めた神父様（透真です）。
血まみれ神父にさらに恐怖を感じる
哀れな信者たちなのでした。
この教会、大丈夫なのか？ｗｗｗ
7月30日に、『この聖なる束縛に～サン・カルチェラート～』の
スピンオフが出ます。
アルの異母兄・ディオの話。
もちろん、買いますヨ！
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