徹底検証! 禁煙すると速く走れるようになるのか?
![自転車で糖尿病を克服した!-アリオネの上のたばこ](https://stat.ameba.jp/user_images/20101024/16/bikes/fa/08/j/o0560041910819008519.jpg?caw=800)
さて、今回の記事は、今までの記事とは趣旨を変え、かなり大まじめに医学的なテーマを扱うブログとなる。
そう、かなり大まじめなのだ。
つまりはこういうこと。
私は自らの肉体を用い、とある人体実験をすることとした。
目的はもちろん、人類の発展・進歩のためだ。
10月1日の値上げをきっかけにたまたまタバコをやめたので、そのついでに自分の自転車パフォーマンスの変化を検証しよっかな…!ということでは決してないので、その辺は誤解なきよう(笑)。
そう、人類のために、あえて好きだったタバコをやめて、それが自転車乗りとしてのパフォーマンスにどう影響を及ぼすかを徹底検証しよう…というのが今回の壮大な実験のテーマなのだ。
そう…人類の進歩のため!(くど…)
ま、まぁそれは置いといて、事の次第を書くとこういうことになる。
私は2010年10月1日の16時をもって、喫煙という行為を一切やめることにした。
そして、今日、2010年10月24日現在、その後1本も、そう1本もタバコを吸っていないので、私の禁煙作戦は一応成功したことになる。
そして、私はその間の自転車乗りとしてのパフォーマンスをチェック、禁煙による自転車能力の変化を観察し、はたして喫煙がどう身体能力に影響を及ぼすのか…を検証してみることにしたのだ。
というのも、実はこのこと…つまり喫煙による悪影響は正確にどの程度があるのか…はなんとなくのイメージとしてしか知られていないように思うから。
タバコを吸っていない方が、なんとなく吸っているよりも心肺機能的に良さそう…とか、峠を登るのにタバコを吸っている人の方がなんとなく辛そう……というイメージを持つ人は多いかもしれないが、果たして本当の本当はどうなのだろう…???
いずれにせよ、しっかりとした検証なしには結論など出すことはできない…。
ということで、以下は「禁煙と自転車パフォーマンス」に関する論文…ということになる。果たしてその結論は???
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●主観的観察
まず、きわめて個人的な主観的な観察という視点で書くと、タバコをやめたからと言って、タバコを吸っていたときと比べて極端にパフォーマンスが向上する…という感じはしない。
ただ、全く差異がないわけではない。違うかも…と感じるのは以下の2点だろうか。
★結構負荷をかけて走っているときに、以前よりも粘れるようになる感じかも…
そう、これはおそらく有酸素運動の上限くらいの状態と思われるが、以前はこんな感じだったのだが(青文字のシーケンスに注目):
「さぁスピードを上げるゾ!」→「まだまだ行ける!」→「疲れてきたかも」→「負けるものか!」→「でも疲れてきたかも」→「そろそろダメっぽい」→「もうダメかも」→「なにくそ!」→「でもやっぱりもうダメかも」→「ダメだぁぁぁぁ」→「休憩すっか!」
それがタバコをやめた後はこんな感じだろうか(青文字のシーケンスの中の赤文字に注目):
「さぁスピードを上げるゾ!」→「まだまだ行ける!」→「疲れてきたかも」→「負けるものか!」→「でも疲れてきたかも」→「そろそろダメっぽい」→「もうダメかも」→「なにくそ!」→「あれ?まだもうちょっと行けるじゃん!」→「でもさすがにもうダメかも」→「ダメだぁぁぁぁ」→「休憩すっか!」
と、こんな具合になったかも。そう、赤文字の部分の分だけ、ちょっとだけ、そう、ほんのちょっとだけ“粘り腰”が発揮できるようになった感じだろうか。
「もうダメかも…」と思っても、その後がちょっと違う…という感覚か。
だからと言って、ピークパワー…つまりスプリントしたときなどの全開パワーなどはきっと全然変わっていない可能性が高いと思う。(オールアウトまで追い込んでるわけじゃないので、あくまで一般人的な尺度でね。)
★普通に走ってるときに、言われてみれば、ほんのちょ~っとだけ楽と言えば楽かなぁ…
これに関しては確信はない。プレシーボ効果…と言ってしまえばそうかもしれない。(禁煙したんだから当然パフォーマンスは上がっているハズ…という思い込みは…きっとあるな。)
ただ、後述する心拍数のこともあるので、もしかしたら本当にそうかもしれない。
もし同じペースで走っていて、多少ラクに走れているなら、同じ程度に追い込んで走れば、当然速くなっているハズ…とも思うのだが、それはあくまで個人的推量。本当はどうなのかよくわからない。う~ん。
●客観的検証
主観的な観察だけでは、やはり説得力不足だ。というわけで実は多少の客観的数値を用意してある。
★ローラー台をやっているときの心拍数の違い。
そう、驚くことに心拍数が下がったのだ! (いくら連邦自転車研究所とは言え)厳密なコントロール・グループをつくっての実験などできるはずもないから、だいたい以前と同じようなペースでローラーを回しての結構アバウトな検証だ。
このくらいの負荷だとたぶん心拍数130くらいにはなるよなぁ…というペースで走っても120ちょっとくらいの心拍数にしかならない感じ。「おっ!下がるのね!!!心拍数!!!!!」とちょっと喜べる状況。我慢が報われるその瞬間!!!
ただ、冷静に考えると体調だってその日によって違うし、“同じくらいのペース”という基準もかなりアバウトなので、これはあくまで参考データだ。もしかして何の信憑性もないかもしれないので、“よい子”は信じない方が良いかも…まぁ、多少は心拍数が下がるのかも…くらいに考えておいた方が良いかな。
★連光寺の坂タイムトライアルの結果は???
おそらく、今日の記事の中で最も信憑性が高いのがこの客観的数値だろう。だからこれは実は結構衝撃的かも。
多摩地区・稲城にある連光寺坂という坂があるのだが、(たとえばこんなサイトを発見した。GPSデータを取れる人は面白いかも)この坂道を走ってその時間を何度か計測したことがあったので、参考のために今回も走って比較してみた。
スタートポイントは稲城市立病院の看板の真横から、連光寺坂上直前のバス停の真横まで。距離で言うと約2kmちょっと。傾斜は結構ゆるやかだから時速20km/h以上で登れる坂道だ。
ちなみに約1年ほど前のベストタイムが(腕時計計測で)5分15秒ほどだった。その後、実はそれほど坂道トレーニングはできていなかったのと、最近は少~しテンション下がり気味だったのもあって、おそらくその時点からのパフォーマンス向上はほとんどないものと思われる。
で、やってみた。禁煙後約10日ほどしたときに。
TTの計測タイムは……な、なんと5分9秒。あっさり最高記録を更新した。自分史上最高タイムだ!
厳密に言えば、もちろんその日によって体調も違うし、風向きや風の強さだって違う。だからあくまで参考タイムだ。あくまで参考…そうは言っても、感覚的には最近のヒルクライム能力では1年前の記録を破るのは難しいだろうなぁ…と思っていたから、これには実際結構驚いた。
もしかしたら…禁煙効果??? そ、そうかもしれない!!!(まぁ参考記録だがな…)
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と、非常に気分を良くしていたのだが、実はそう喜ぶべき要素だけではないことに気づいた。
新たな問題が発覚したのだ。
私は禁煙した直後に体重計に載って以来、体重を測っていなかったのだ。で、数日前にちょっと思い切って体重計に載ってみた。
で…び、びっくりした!
ふ、増えているのだ! た、体重が!
過去3年間ほど、あれほど安定しきっていた私の体重、まるで円周率のごとく絶対不変だった私の体重が、ふ、増えてしまっているのだ!
き、禁煙恐るべし!!!!
な、なんということ!
こ、これではせっかくヒルクライム能力が上がっても、重量増でその能力が消されてしまうゾ!
大変だ、大変だ!!!!
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ということで、しばらく自分の中に存在しなかった「ダイエット」というコトバが、久々に復活することとなった。
目指せ“喫煙時の体重”。
さぁ新たなゴールを目指し、今日も私は自転車に乗る…いや、乗らねばならないのだ!(ひと月1000kmだな、とりあえずの目標は…)
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