“MTBルック車”の真実【詳細編】&新型クロスバイクが来た | 自転車で糖尿病を克服した!

“MTBルック車”の真実【詳細編】&新型クロスバイクが来た

話は2006年1月に遡る。

マウンテンバイク「JFK1号」 は、大活躍だった。

私は例の「ラルプデュエズ峠 」を克服した後は、自宅のまわりにほとんど怖い坂はなくなった。


「頑張れば登れる!」


それがわかっていることもあるし、私の身体も自転車に乗ることに慣れてきた。最初の数週間ほど疲れなくなってきた。まだまだ絶対的なスピードは遅いし、乗り方も決して誉められたものではないが、通勤の片道6.4kmはもうそれほどの困難な距離ではないし、環八や246の車道を走ることにそれほど抵抗もなくなった。


人間、進歩すればするものだ。特に自転車に乗り始めの数ヶ月の進歩はまさに著しい。最初は片道6.4kmの通勤に37分以上もかかったものが、この時期には最短23分まで短縮した。後で述べる「なんちゃってMTB」の真実から考えると、私も良く頑張った…ということだろうか。


そして糖尿病。やはり自転車の効果は抜群だった。その頃には自分が糖尿病だったということすら忘れかけていた。それほど症状は劇的に改善した(まだ、薬の効果もあったろうが)。何度かやった血液検査でも数値は確かに改善してきており、ヘモグロビンA1cの数値はもうちょっとで通常値!というところまで来ていた。わずか数ヶ月でのスピード改善だ。


さて、なんちゃってMTBの真実【詳細編】だ。


自転車の入り口となってくれたこの「JFK1号」には感謝の気持ちしかないのだが、もし安いマウンテンバイクを買おうかなと思っている方達のために、その真実をお伝えしたい。


●まず、前後に付いているサスペンションが用をなさない。

これは完全な飾りとしか思えない。後に購入するジャイアントの普通の安いマウンテンバイク(前サスのみ)と比べても乗り心地が良くない。一応ギシギシとは動くが、それだけだ。単なるウェイトが付いていると考えれば良い。なぜなら、これは筋トレマシーンだから。


●とにかく重い

重量はカタログスペック的に約18.5kg。実際に測ったわけではないので、本当の重さはわからないが、走りはそれ以上に重い。おそらくいろいろなところの走行抵抗が大きいのだろう。走るには走るが、これがマウンテンバイクの走りの重さだと思ってしまっては、本物のマウンテンバイクに申し訳ない。

また、私の「JFK1号」に付いていたブレーキはちょっと不良品だったようで、どう調整してもリムに接触してしまうようなモノだった(つまりもっと走りが重くなる!)。そのため、シマノのちゃんとしたVブレーキに交換した。

タイヤもそれほどいいものが付いているわけがない。それも走行感の重さに拍車をかける。


●サイズが合わない

この手のMTBルック車にはフレームサイズという概念があまりないようで、ワンサイズの場合が多いと思う。「JFK1号」も、私にとってはあまりに小さいサイズだった。シートポストは限界まで上げても明らかに低すぎる。トップチューブの長さも私には圧倒的に足りないので、結果とっても変な乗り方になってしまうようにできていたのだ。サイズの大切さはちゃんと乗れるようになると痛感してくる。


●パーツが古い

リアにはシマノの7段変速が付いていた。手元の変速はグリップシフトである。またハンドルを固定するのはステムなど付いていない昔のタイプである(ポジションの調整ができない)。ブレーキは前述したようにノーブランドのあまり良くないやつである。当時は知らなかったのでよくわからなかったが、今見るとパーツ的には完全にタイムスリップマシーンである。


…etc.

というわけで、なんだかあまり良いことはやっぱり書けなかったが、まあ1万円そこそこの自転車と思えば、許せる範囲かもしれない。とにかくこの「JFK1号」に乗った約300kmのおかげで、かなり健康を取り戻せることになったのだ。MTBルック車よ、ありがとう!そういった意味では確かに“自転車”としての機能は持っていたのだ。


そしてこの「JFK1号」は2006年2月末には、ちょっと太目の同僚のところに引き取られていった。その後はとても気に入ってもらえて何百キロも走ってもらったと聞く。結構値段の割に丈夫だったのかな。


「JFK1号」を人に譲った理由?もちろん新車を買ったからに他ならない。

そう、私はもっとちゃんとした自転車が欲しくなり、例のサイクルベースあ○ひでクロスバイクを購入したのだ。2006年の1月末だった。Giantの白いEscape R3だった。もちろんネーミングは「YFK1号」となった。そう、カラーが千葉ロッテマリーンズカラーだったからに他ならない。(参考までに付け加えると、YFKとは藪田、藤田、コバマサの3人のリリーフピッチャーのこと。2005年の日本一ロッテのリリーフ陣は確かにこの3人が要だった。)


そして、走ってみて驚いた。その走りはまさに感動だった!「なんちゃってマウンテンバイク」との違いは歴然だったのである!

詳細は次回! つづく


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