殺処分ゼロ実現のためには、何が必要なの?
里親会などの努力で少しずつ減ってはいるペットの殺処分数。しかし破棄される動物は後を絶ちません。
一体なぜそんなに動物が捨てられるの?根本的な解決に何が必要なのでしょう?
捨てられるペットが増えるわけ
まだ動物愛護に根ざした法律が整っていない中、やってきたペットブーム。「商品」としてペットを「生産」するパピーミルと呼ばれる非人道的な飼育方法などが横行し、ペットは量産され、売れ残るペット、ブリーダー崩壊などが増えました。
啓蒙も進んでいないため、動物の飼育に必要な知識を持たずに飼い主になる場合も多く、無責任、放任、しつけの失敗、不十分な避妊などでも、捨てられる動物は増えてゆきます。
また動物の成長に悪影響を及ぼす販売方法などにより、不健康な動物や社会性の欠如した動物が育つ問題も指摘されています。
殺処分や破棄される動物をなくすためには、里親会の利用やアニマルライツ活動の支援、啓蒙、法の改正、愛護センターなど公共の施設の改善など、いくつかの柱があります。
法の改正や公共の施設の改善などのためには署名運動や行政への請願などが必須となりますが、実際に取り上げてもらうまで、国または自治体ごと、問題ごとに、何度も、また長期に渡って行う必要があります。
辛抱強く一進一退を繰り返さないと到達出来ない目標がほとんど。でも一つ一つクリアしていくことで、確実にゴールに近づき、また犬猫などの殺処分問題だけでなく、アニマルライツ全般の問題についても同時に改善してゆくことができます。
・1/法律を変える
日本の法律はアニマルライツの分野で欧米のいくつかの国に比べ遅れをとっているといわれ、まだ動物たちを十分守ることができません。ペット(または家畜)は単に商品として残酷な方法で繁殖・飼育・販売されたり、購入者が要らなくなったペットを殺処分が行われている施設に持ち込んだりすることが許されているのが現状です。
また動物は所有物とみなされるため、動物への暴行等は器物破損としてしか扱われず、殺人など更なる犯罪との関連性も含め議論を呼んでいます。
行政による殺処分の廃止、動物繁殖及び販売業者・飼い主・動物への暴行に対する法律や規制の整備・強化が求められています。
・2/施設(保健所・愛護センターなど)を変える
2015年現在愛護センターなどの多くは、アクセスの悪い場所にあったり、殺処分機能を含めてデザインされているため、一般の人が気軽に訪れることのできる場所とは言えません。
こういった施設が殺処分を廃止し、保護された動物が避妊去勢や治療を受けられ、里親を捜し、また安心して余生をおくれる真のシェルターとして、人々が訪れやすく、また啓蒙の機能も兼ね備えた場所になることが望まれています。
このようなスタイルの公共のシェルターはドイツ、オーストリア、その他の国々にすでに存在し、少数ですが日本にもできはじめています。
・3/機関を作る
食品に関わる問題を保健機関が調査したり取り締まったりするように、動物福祉の問題を調査・監視したり、法律を施行する、動物福祉機関の設置が必要と言われています。
海外の例として、英国にはRSPCAという国立動物組織があります。
・4/里親会を利用する
現在の殺処分数の低下は、里親会などボランティアの努力によるところが大きいと言われています。
里親会の多くは気軽にコンタクト出来る身近な市民グループで、譲渡会など親しみやすいイベントも多く、里親会から動物を引き取ったり、交流・支援したりすることで、直接動物を救えるだけでなく、現状に触れ、多くを学ぶことができます。
・5/アニマルライツ活動を支援する
環境やその他の問題と同様、里親会やアニマルライツグループの市民ボランティアの努力によって、常に多くが達成されています。
大きな活動団体は、わたしたちが普段知り得ないような問題や、外国の動物愛護の現状などを調査し、一般に情報を提供したり、行政や企業に問題を指摘したり、働きかけたりして、問題の改善に取り組みます。
アニマルライツグループのホームページなどを利用して、様々な問題を学んだり、キャンペーンやアクション、署名などに参加することができます。
アグリ犬猫里親会と預かりリンク、里親掲示板、アニマルライツグループなどのリンクが掲載されています。
動物福祉の法律や施設を変えることを求めた署名運動
(2016年12月更新)
・「TOKYO ZEROキャンペーン」
http://tokyozero.jp
ペット産業適正化のための「8週齢規制」早期実施、「動物愛護センター」を「ティアハイム」的施設に転換するよう促す、「保護犬」「保護猫」との出会いを広めることを東京都知事、環境省環境大臣、環境省に求めるネット署名です。
・「殺処分廃止1,000,000署名!」
https://www.change.org/p/犬猫殺処分廃止100万人の世界大署名-end-kill-shelters-in-japan
環境省に向けて、殺処分の即時停止、避妊去勢を含んだ厳密な規制の設立、動物福祉の問題を監視し法律を施行する国立動物組織の設立などをネット署名で訴えるアクションです。
・「札幌市どうぶつ愛護センター建設アクション」
http://shippo.or.jp/syomei2015.html
http://shippo.or.jp/syomei2015.html
愛護センターが、地域に根ざした現在の里親会のような機能を持つ場所になり、同時に啓蒙も行えるようになれることを求めた、札幌市での署名運動です。現在署名は札幌市に提出され審議過程ですが、引き続き署名は募集中です。



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