ファクタリングの利用額は売上とのバランスを | 思うように資金調達ができない方へ

ファクタリングの利用額は売上とのバランスを

9月25日

時々ファクタリングの申込書を拝見していると、

売上規模と比較してファクタリング利用希望額が大きすぎる案件に出会います。

利用希望額と年商のバランスは、

申込書を拝見して審査する事前審査の重要なポイントで、

できれば平均月商の30%、最大でも50%以内に収まらない利用希望額の記載があると、必ずご連絡して利用希望額を小さくすることが可能かどうか確認します。

なぜ、利用希望額と年商のバランスについて問題視するのかと言えば、

それは2社間ファクタリングはコストが安くないから、

使いすぎるとコスト負担が大きすぎて、

一時的に実行時には資金繰りが楽になっても、

1ヶ月以内に来るファクタリング精算をすると、

その負担でもろに翌月の資金繰りに影響が出てしまうからです。

私どもの場合、確かに同業他社と比較すればコストは低いと思います。

でもそれは、ファクタリングの手数料が、

20%と言った高いコストのファクタリング会社との比較であって、

私どもの初回7.16%~12.16%(事務手数料含む)も、

普段ご利用になっている銀行融資はもちろん、

ノンバンクの上限金利である15%/年と比較すれば分かるように、

非常にコストは高いのです。

 

例えば年商3000万円の会社が1000万円のファクタリングを利用されたとします。

年商3000万円と言うのは月商で言うと250万円です。

私どもに限らずほとんどの2社間ファクタリングの会社は、

入金が1ヶ月以内に確定している売掛金しか取り扱いしませんので、

ファクタリングの利用額とのバランスを考える時は、

年商ではなく月商との比較しなければ現実的ではありません。

   

私どもで1000万円のファクタリングをご利用になった時のコストは、

買取手数料10%とすると、

買取手数料(ディスカウントレート)10%:112万円(1000万円/90%-1000万円)

事務手数料:1000万円×2.16%=21.6万円

合計133.6万円になります。

 

この133.6万円と月商の250万円を比較すれば、

月商の半分以上のコスト負担になってしまい、

原価コストや販管費を考えれば、利益率が異常に高い水準である場合の除いて、ほとんどの場合、赤字になってしまいます。

 

さらに問題は、月商の半分ものご利用をいただくと、

ファクタリングの精算時をすると翌月の運転資金がまた足りなくなることが多く、

ほとんどの場合、ファクタリング利用額が売上規模と比較して大きすぎると、

1回のご利用では済まなくなってしまい、

何度かご利用いただくことになり、

まずますコスト負担は大きくなります。

もちろんファクタリングは入金が確定した売掛金がなければ、

ファクタリングを利用できないから、

利用額は売上が増加基調でないとファクタリング額は少なくなっていきますが、

ファクタリングのコスト負担が、

非常に深刻なダメージになる懸念は変わりません。

だから、利用希望額と年商のバランスは、

2社間ファクタリングにおいては、

重要な審査ポイントになることが言うことがお分かり頂けると思います。

 

3社間ファクタリングであれば、

売掛金の信用度が高ければ、

事務手数料を含めても2~3%程度のコストでご利用いただけますので、

ご利用額と年商のバランスもそれほど神経質になられる必要はないかもしれませんが、

2社間ファクタリングのコストは高いから、

ご利用は月商の30~50%に抑えられるよう、

必要最小限にご利用額を圧縮していただくのが、

安全なご利用方法です。

また利益率が非常に低い場合のファクタリング利用は、

特に慎重に検討していただきたいと思います。

 

次回はそんなに高いコストの資金調達でも、

うまく利用されると非常に有効な資金調達の方法になることを、

ご案内をさせていただきます。

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