危なくて高速なんて走れない
財政問題など何もない日本なのに、
なぜプライマリーバランスに拘るバカな話が常識化するのか、
全くひどい話だと超ムカついています。
今日紹介する記事はメルマガで送られて来た三橋貴明さんのブログの記事です。
題名は「発展途上国化する日本」ですが、
私は日々の日常生活を考えて、
このまま緊縮財政財政路線の政治が続けば、
本当にうっかり高速道路や橋など利用できなくなる怖さを感じてしまいます。
経済成長や国民所得の観点ではない、
日常の安全から緊縮財政の問題が書かれた記事をご一読ください。
◆発展途上国化する日本
一昨日は仙台で講演。昨日も仙台で講演。二日とも日帰り。
というわけで、何となく仙台に「通勤」
新幹線「はやぶさ」に乗れば、
ついでに、芝浦から首都高に乗ると、
品川から東京駅まで15分かかりません、実は。
というわけで、日本で、いや恐らく世界で最も
インフラが充実している品川で暮らしているわけですが、
日本全体のインフラはお寒い状況になって参りました。
『財政難で補修見送り…老朽トンネル・橋、進む撤去
http://www.asahi.com/articles/
老朽化した危険な橋・トンネルの存在が各地で判明し、
撤去などの動きが加速している。
国と自治体への取材では、2014年度に全国で始まった点検で、
今年4月までに340カ所が補修や撤去など緊急措置の必要がある
うち73カ所が撤去されたか撤去予定だった。
財政難にあえぐ自治体が補修などで
維持することを見送るケースが目立つ。
12年の中央自動車道笹子トンネル(山梨県)
都道府県や市町村など管理者に5年に一度の点検が義務づけられた
結果は四つに区分され、最悪の「IV判定」では、
機能に支障があるなどの理由で緊急措置が必要とされる。
国土交通省が公表した14、15年度分(計20万7774カ所)
16年度分の一部(17年4月の集計段階)の点検結果で
IV判定が出た橋・トンネルは340カ所。
朝日新聞社がアンケートなどで国と175自治体に取材した結果、
このうち15橋がすでに撤去され、58橋・トンネルが「撤去(
アンケートでは、約4割の自治体が今後、
利用頻度の少なさや財源不足などから橋・トンネルを
減らしていく可能性を示唆しており、自治体が、
管理してきたインフラを手放す動きが
本格的に始まったことがうかがえる。(後略)』
橋梁のメンテナンスには、
それに対し、撤去であれば高くても数千万円。
我が国は、すでに先人が苦労して建設したインフラを
「廃棄する」レベルの発展途上国と化しているのです。
しかも、「予算」というおカネが理由で。
経済力とは、おカネの話ではありません。
経済力とは、モノやサービスを生産する力のことです。
モノやサービスを生産するためには、
交通インフラが整備されていなければなりません。
過去の公共投資で建設された交通インフラも、立派な「国富」
その国富のメンテナンスを怠り、廃棄する。
まさに、発展途上国化でございます。
わたくしたちは、日常的に使用しているインフラについて、
「いつまでも、あるもの」
と、認識していると思います。
とはいえ、現実にはインフラはメンテナンスを怠ると、
使用不可能になってしまうのです。
そして、メンテナンスを継続するために必要なのは「おカネ」
おカネなど、政府や中央銀行が発行すれば、
おカネがあったとしても、
インフラのメンテナンスすらできなくなり、「撤去」
日本国の場合、未だインフラのメンテナンスを
継続する経済力は維持しています。
しかも、国債金利が世界最低水準で、デフレ継続。
政府が普通に国債を発行し、あるいは中央銀行が国債を買い取り、
財源を確保し、インフラのメンテナンスをすればいいものを、
「予算」を理由にやらない。
いずれ、我が国は財源が確保できたとしても、
経済力(モノやサービスを生産する力)がないために、
橋梁を撤去せざるを得ない発展途上国に落ちぶれることになります
発展途上国化が嫌ならば、日本国民は早急に、
「経済において重要なのは、おカネではなく、
「日本には財政問題とやらは存在しない」
という二つの「良識」を取り戻さなければならないのです。
発展途上国化が嫌ならば。
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