概要には書かれていないファクタリング阻害ポイント 2
概要には書かれていないファクタリング阻害ポイント 1 の続きです。
今日お伝えしたいのは公的な性格の組織に対する売掛金のファクタリングは難しいと言うことです。
一見、公的な組織の信用力は高いからなぜ?と言う疑問をお持ちになるかもしれません。
3社間契約のファクタリングにおいては、債権譲渡承諾さえ取れるなら問題はありません。
なぜなら、リスクが低いからです。
でも、2社間契約のファクタリングとなると、一旦売掛金の入金が利用会社の口座に振り込まれてから精算されるから、邪な利用会社だと、すでに私どもが買い取った売掛金の入金なのに、このお金を他の資金使途に流用して精算してもらえないリスクが存在します。
だから、悪質な遅延や精算しない間に破綻されたり逃亡されたりした場合の、もしかの時のことを考えなくてはならないのが2社間契約のファクタリングのリスクです。
つまり、その売掛金は私どもがすでに買取った売掛金ですと主張した時、民間企業の場合は、会社によって温度差はありますが、ほとんどの場合、話は通じて時間はかかっても保全はしやすいのですが・・・・・・。
相手が公的な、いわゆるお役人の組織が相手となると、ここからは言わなくても難しいとご理解いただけると思います。
だから多く場合、売掛金担保融資でもファクタリングでも2社間となると、融資やファクタリング(買取)が難しいのです。
親しくさせていただいている3社間契約のファクタリングのリーディングカンパニーの社長から聞いた話ですが、公的な性格の組織の方が債権譲渡承諾が取りやすいケースは多いとのこと。
残念ながら私どもでは3社間契約のファクタリング自体の案件がないから、確定的な話はできませんが、聞いた記憶が違っていなければ、3社間契約なら公的な組織相手の売掛金のファクタリングは可能と言えます。
結論です。
公的機関相手の売掛金のファクタリング(買取)は難しい。
売掛金担保融資とファクタリング【売掛金ファイナンスコラム】vol.1
画期的な売掛金担保融資(1)【売掛金ファイナンスコラム】vol.2
画期的な売掛金担保融資(2)【売掛金ファイナンスコラム】vol.3
戦略的な資金調達の必要性【売掛金ファイナンスコラム】vol.4