Illumination : Paul Weller | Yokohama Beat Junkie

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Illumination : Paul Weller

もはや貫禄や余裕さえ感じさせる2002年作品。前作(過去レビュー)での新たな高みを更に推し進めたような仕上がりになってます。この頃アコースティックなライヴアルバム「Days of Speed」(過去レビュー)で自分の立ち位置を確認し、それまで封印していたThe JamやTSCの楽曲の再演で、過去を検証するという作業を行っていた御大。その流れがこの作品につながったのかも知れません。

全体的にアコースティックでフォーキーな質感が目立つ中で、一際印象深いのがシングルカットされた「Its Written In The Stars」。大胆にブラスセクションが導入されており、TSCを彷彿とさせるような作りになっています。また、「Call Me No 5」ではStereophonicsのKelly Jonesと客演し、ブルージーな激渋ロックを披露。この他にもOasisからNoel GallagherとGem Archerが参加し、相変わらずの豪華ゲスト三昧。伝統的なUKロックの検証は、更にこの後のキャリア初のカバーアルバム「Studio 150」(過去レビュー)でも続いていきます。