写真は今週、伊豆スカイライン・亀石パーキングに新たに設置された横断幕だ。
写真の提供者はバイク雑誌などでお馴染みの二輪ジャーナリスト、KAZU中西 氏。
氏は、かねてから噂が絶えない「伊豆スカイラインの二輪車通行規制実施問題」に取り組んで おり、ここ最近はその成果もあって事故発生件数はピーク時の1/3にまで減っていた。
が……
少し落ち着いて「通行規制の実施」がちょっと遠退いただけで、“実施の危機”が去ったわけではない。
にも拘らず、なぜか“安心(慢心?)して”爆走(暴走)するライダーが増殖中
そして、なんと。
先週の土日、この二日間だけで昨年の「重傷事故発生件数」に並んでしまったそうだ
結果。
「二輪車通行規制案」が再々浮上。
これまでの、伊豆スカイラインの状況を理解し、協力し、努力してきた「大多数の良心的ライダー達」が積み重ねてきた“事故ゼロ”の実績を根底から突き崩されたようなもんだ。
「クルマと一緒にチンタラ走ってて、何が楽しいのよ?
何のために“むき出し”のバイクに乗ってんだよw
そんなに“安全運転”が大事なら、とっととバイクなんか降りてクルマにでも乗ってろよ、ヘタレがwww」
信じられないが、そんなことを言う「ライダーもどき」が実際にいる。
いや、恥ずかしい話だが、実は数年前までの俺がそうだった
1980年代、日本が空前のバイクブームに沸いていた頃。
今でも各地に残る「二輪車通行禁止路線」 を作りだし、“走る場所”を失ったライダー達は次々とバイクを降りた。
その頃の世代が今また「リターンライダー」として戻ってきている。
「大型二輪免許教習制度」を利用して、一昔前のGPマシンをも凌駕するスーパーバイク に乗って……
殆どのライダーは、リターン組を含めて「自制心」をもって“バイクを楽しんで”いる。
バイク乗りは、馬鹿じゃない。
かつて自分たちが犯した罪 を繰り返すまいと、ある者は「美味いもの」を求めて、ある者は「ピース!(^-^)v♪Yaeh!」を楽しみに、ある者は「サーキットでのスポーツ走行」に……
なぜか一部の「ライダーもどき」だけが、何時までも“80年代”を引き摺っている。
そして彼らは、自分たちが犯した罪に向き合うことから逃げ、自分勝手な理論を振りかざし、自己防衛と欺瞞を繰り返し、あまつさえ「正当化」の為に他者を攻撃し貶め、暴走を繰り返し、“二輪車通行規制”の責任を他者(行政、社会)に転嫁して無責任に他の場所へ流れていく。
何処へ行っても同じことを繰り返し、自分を変えることは無い。
「捕まらなきゃいい、事故らなきゃいい」
まさか、本気でそんなことを考えているわけじゃないと信じたいが、現実は……
先日の二輪車事故の内、一件は二輪車同士の事故だったそうだ。
それも、無理に追い越しを掛けたバイクが先行するバイクに接触して転倒させ、そのまま走り去ったというのだ。
我々バイク乗りは、そんな“輩”を許すのか?
今、我々がやらなければならないことは何だ?
自分の欲求を満たすため無軌道に暴走することではない!
「明日のバイクライフ」を守るため、無軌道な暴走を許さないこと、新たな“輩”を生み出さないことだ!!
4月29日(月・祝)、「伊豆スカイライン・ライダー事故ゼロ作戦第10弾」開催。
「どっかの誰か」は、貴方の“明日のバイクライフ”を守ってはくれない。
行動を起こすのは、貴方自身だ。