「愛の落日」
The Quiet American
途中で出てきた詩が誰のだかちっとも解らなくて、
最後に出て来たクレジット見てああそうなのかと思ったはいいが、それが誰だか解らなかったwww
それでも英文科出たんかとどつかれそうだが、だって覚えてないんだもんアーサー・ヒュー・クラフなんて。
ウィキ の以下の部分読んで初めて思い出したよ。
…それにもかかわらず、パストラルは生き残った。マシュー・アーノルド が友人の詩人アーサー・ヒュー・クラフ(en:Arthur Hugh Clough )の死に送った挽歌『Thyrsis』(1867年 )といった作品がそうだが、ジャンルというよりむしろ雰囲気としてだった。
ああーそうだったそうだった。いたなあ、マシュー・アーノルド。
で、映画なんだけど。
これがさ、想像以上に深くていい映画なのよ。
さすがはグレアム・グリーンだね。もうね、骨子がしっかりしてるとかいうワクの話じゃなくて、
ほんのちょっとした挿話(最後のシーンの、息子がどうとかいうとことかさ)まで神経が行き渡ってる感じ。
もうね、素晴らしい。
その素晴らしい映画にこの邦題はいいのか悪いのかw
だって解るようで解んないじゃんなによ愛の落日って雰囲気はいいけど何が言いたいのか解んないでしょw
何が驚いたかって最初に出てくる刑事よ。
一目見て解った。あんた、ボリスじゃん!!!!!
ボリスとはあの「スナッチ 」で、デルトロ演じるフランキーを裏ボクシングにハメる悪いロシア人w
忘れもしないわよあなたのその発音。いやあ思いがけずにこれもデルトロ映画。
ブレンダンが若くて顔がぱつんぱつんで(爆、もうちょっと痩せて臨むべきだったんじゃないのか、
とかそういう余計な事はいいでしょうこの際。
そのぱつんぱつん具合がまたあの複雑な役に色を添えていると思えばいいからさ。←いいのか?
まあとにかく素晴らしいのはマイケル・ケインおじさまよ。あの色気たるや。
それが全然いやらしくないのに、色気があるんだなあああああ。男の鑑やね。
2002年のオスカー主演男優賞ノミニーも大納得。
ただし、おじさまの若い愛人の姉がどう考えても「大根」で(失礼な)、良く見るとその愛人も大した事なくて、
まあその辺が映画としての質を落としているような気がしてならず。
ただし、先に書いた通り、話がとにかく凄い。
ベトナム戦争の裏側で、フランスとベトナムとアメリカの狭間を垣間見たイギリス人ジャーナリスト、という
一見入り組んだ筋書きを、愛憎を交えて実にじっくりと描いている。今年見た旧作ベスト10にいずれ入るね。
制作総指揮にシドニー・ポラックとアンソニー・ミンゲラ、監督は昨年の「ソルト 」で知られたフィリップ・ノイス。
彼女のためじゃない。
人々のためじゃない。
自分のためにその本を開いたのだ。
受け入れたからこそ、許せなかったから。