劇場版ドラえもんを観た「なう」感想まとめ | 極星十字相殺拳

極星十字相殺拳

北斗の拳やキン肉マン、ドラゴンボールについて普通「どうでもいいやろ」と思うことを真剣に自由きままに考える、そんなブログです。

自分の少年時代に、作品を通じて愛と友情と正義を教えてくれた製作者の皆様に、心から敬意と感謝申し上げます。

特にネタがないので劇場版ドラえもん感想を「なう」の分も含めてまとめておきます。

大人になった今観ると、すごく大きな発見があります。ていうか素で泣けます。


◯宇宙開拓史

映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史【映画ドラえもん30周年記念・期間限定生産商品】 [DVD]/大山のぶ代,小原乃梨子,野村道子

ギラーミンあっけなさすぎ。
全体的に原作のほうが面白かったかなあ。

原作の落石になりすまして基地に近づくのをギラーミンが見破るシーンとかすごく好きだったのに。

ラストの別れのシーンは良かったです。


◯海底鬼岩城

映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城【映画ドラえもん30周年記念・期間限定生産商品】 [DVD]/大山のぶ代,小原乃梨子,肝付兼太

ポセイドンって自動報復装置だったのか。ガキの頃は海底人の説明を全然理解してなかったんだなあ、俺今日までガチで海の神が地上を滅ぼそうとしてたと思ってたよ。

ジャイアンが「見ろ!捕まっちゃったじゃないか!一番最初に出て行ったヤツは誰だ!あ、俺だ」というシーンにクッソワロタ。

ドラえもん声優陣が一番思い出深いキャラというバギーちゃんの映画です。

バギーちゃんの声は三ツ矢雄二御大です。

声優番組はタッチよりバギーちゃんを推すべき。最近番組自体ないけど。



◯ドラビアンナイト

映画ドラえもん のび太のドラビアンナイト【映画ドラえもん30周年記念・期間限定生産商品】 [DVD]/大山のぶ代,小原乃梨子,肝付兼太

不思議なくらい面白くなかった。なんでだろう。
松島みのり氏の案内人がかわいかったなあとは思った。EDは良い歌でした。

◯銀河超特急

映画ドラえもん のび太と銀河超特急【映画ドラえもん30周年記念・期間限定生産商品】 [DVD]/大山のぶ代,小原乃梨子,肝付兼太

毎度ながら声優陣が豪華すぎる。

ゲストキャラがまさかの塩沢兼人氏。ラスボスが内海御大。

そして、のび太が「ドラえもんの道具なしで」「一人で」「一撃で」ラスボスを倒すという離れ業をなしたことにビックリ。

そういえばのび太は昔、宇宙のプロのスナイパーのギラーミンにも勝ったんだった。でも今回は目をつぶって撃ってたもんな。射撃の天才という一言では済まされない。相手の殺気と間合いを見切り無意識無想に繰り出していたにちがいない。

そして何より菊池御大BGM の安心感。いつもの日常BGMや「ぼくドラえもん」が流れた時の安心感が素晴らしい。今日初めて知ったが「あったまテッカテッカ」だったんだ、約30年「あったまデカデーカ」と思ってたよ。


◯ネジ巻き都市冒険記

映画ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記【映画ドラえもん30周年記念・期間限定生産商品】 [.../大山のぶ代,小原乃梨子,肝付兼太

始まりがいきなりすぎて動揺。のび太が観客の知らぬ間にすでにネジ巻きの動物たちと遊んでるんだもんな。なんの説明もフリもなしかいと。

のび太の崖の転落シーンはマジでビビった。

まさかドラえもんでクリフハンガーみたいなシーンがあろうとは。


のび太「しずかちゃん!もう大丈夫だからね!あ!」

のび太地割れに落下。

しずか「のび太さん!」

のび太「しずかちゃーん!」

しずか「の、のび太さんが!あたしを助けるためにー!」

ドラえもん「ま、まさか!の、のび太くーん!うえええええん!」

スネ夫「の、のび太ー!わーん!」

ジャイアン「うわああ!い、いいヤツだったのにー!」


やばいテキストにすると凄絶だ。

のび太が踏み外した時はドラえもんが道具で助けるかドラミちゃんがくるかと思ってたら、そのまま真っ逆さまに闇に落ちていってしばらく登場しないもんだから焦った。その上、ドラえもんも時限爆弾をギリギリまで解除しようとして爆風に巻き込まれるというんだからハードすぎる。

ラスボスはまたもや内海御大。塩沢御大も登場。素晴らしい作品だった。



◯ふしぎ風使い

パッケージ裏のスネ夫の身体が乗っ取られるというのに釣られてレンタル。

フー子可愛すぎ。

さすが声がかないみか。


しかし展開が早すぎて正直ついていけなかった感はある。

例えばのび太がいきなり「フー子」と名づけて可愛がるところとか。お前つい数十秒前までふすま塞いで入れないようにしてたやんと。ついてくるなとむっちゃ嫌がってたやんと。

それにスネ夫のフー子への執着も異常に思えた。展開に説得力がない。


あと風使い一族の設定にも現実離れしすぎて「ちょっとまってくれよ」と思った。

たまたまどこでもドアで行った先に、風使い一族が住んでて、そこの人は風を自在に操り、羊や象がフツーに空を飛んでて、人々もザルみたいなのに乗って飛行しているという・・・


そりゃ「ドラえもん」という作品自体現実離れしてるのはわかってますけど、過去作品ではそれでもリアリティはあったんですよ。

例えば「大魔境」では犬の王国というトンデモ話しがありましたけど、あれは「ヘビースモーカーズフォレスト」のために今まで発見されてなかったとか、あるいは地底人とか宇宙人とかという、要は設定に説得力があった。


けど風使いの一族にそんなのはなかった。「まだまだ知らない民族がいたんだね」とかで流された。そんなアホなと。あんな円盤みたいなのに飛んで生活してる民族が知られてないなんて。

あと3つの珠でマフーガ?魔封牙?が蘇るとかいう話しだったのにそのうちの一つのフー子がいなくてもなんでマフーガは形態を維持できたのか?


このへんの粗を除けば、フー子の頑張りと可愛さで許しちゃう、そんな内容でした。最後も小原乃梨子氏の渾身の演技で泣かされました。



◯ワンニャン時空伝

以前宇宙漂流記で菊池BGM がないドラえもんはダメだと認識したが、それは間違いだった。
傑作だった。

タイトルだけで敬遠してる人は実に勿体無い。ぜひとも観てほしい。

タイムマシンでの帰還から最後の別れ、EDの演出、そして島谷ひとみのYUME日和が良い。

声優陣最後の仕事というのと、ジャイアンが手を振ってセピア調になるのを見て涙。

たてかべさん・・


あとニャーゴという悪役が古川登志夫御大だった。いきなりの古川ボイスに驚いた。

「地球と運命をともにするんだな」、台詞と声だけ聞いたら「ドラえもん」とは思うまい。