医療安全とTo Error is Human. | 「目標達成」考察ノート

「目標達成」考察ノート

こんな時代だからこそ自分のやりたいことをやる。それを実現する方法の考察。

医療事故及びヒヤリハット事例の多くは、その背後に「ヒューマンエラー(人の犯す間違い)」があると言われています。この点、アメリカでまとめられた報告レポートのタイトルにも「To Error is Human.」(人は誰でも間違いを犯す。)と記載されています。このヒューマンエラーは、ある意味、「起こるべくして起こるもの」。つまり「条件が揃って」しまえば、「誰でも起こしてしまう」可能性を持っています。しかし、だからといって、何も手立てがないわけではありません。上述したアメリカの報告レポートのタイトルも「But errors can be preveted.」(しかし、間違いは防ぐことができる。)という具合に続いています。

では、どうすれば間違いを防ぐことができるのでしょうか?

医療の安全性の向上は一朝一夕では達成できません。また、達成できたと安心したそばから「崩れていく」という性質を持っています。このようなことから、医療の安全性を向上させるための取組みは「粘り強く」、かつ、「継続的に」行っていく必要があります。

医療の安全性を高めることは、患者さんにとってメリットがあるだけではありません。安全性を高めるためには、環境の整備と継続的な教育が必要になってきます。この内、安全性の高い環境は「働きやすい環境」でもあります。また、継続的な教育を行うことは、そこで働くスタッフにとって、「自己のキャリアアップ」と捉えることが可能です。このように考えると、医療の安全性を高めることは、「病院」に集う全ての人々にとってメリットがあると言えるのではないでしょうか。