「聖者たちの食卓」 | Baum 香り三昧 

Baum 香り三昧 

'13.01月より、卵巣ガン、腹膜播種
術後・転移再発により、がん性腹膜炎 →'14.08に、オストメイト
'16.03月に腸管破裂で末期がんとなり、4月から 在宅療養となりました
今度は、両足が 深部静脈血栓症
これからも、小さな愉しみをいっぱい見つけながら暮らしていきます☆

  

「聖者たちの食卓」
英題:HIMSELF HE COOKS
2011年ベルギー製作 / 1時間5分

チェック:インドのパンジャーブ地方にある
シク教総本山ハリマンディル・サーヒブで、
日々巡礼者や旅行者に無料で提供される
10万食の食事の舞台裏に迫るドキュメンタリー。
約300人の奉仕者たちの手作業による
膨大な量の食事が出来上がり、
人々の口に入るまでを刻々と映し出す。
監督は映像作家のフ

10万食の食事の舞台裏に迫るドキュメンタリー。
約300人の奉仕者たちの手作業による
膨大な量の食事が出来上がり、
人々の口に入るまでを刻々と映し出す。
監督は映像作家のフィリップ・ヴィチュスと
ヴァレリー・ベルト。
老若男女が集い、人海戦術で
まるで魔法のように完成する食事の神々しさに心打たれる。

2012年・第25回東京国際映画祭「natural TIFF」部門で
上映され、同部門のグランプリを受賞した
(映画祭上映時タイトル「聖者からの食事」)。

ストーリー:インド北西部アムリツァルにある
シク教寺院ハリマンディル・サーヒブでは、
毎日10万食を人々に提供するため
早朝からサバダールと呼ばれる奉仕者たちが
作業を開始する。
彼らは野菜の下ごしらえをし、チャパティをこねて焼き、
カレーやサラダを用意する。
ここでは宗教も人種も階級も関係なく、
みんなが平等に手にした食事を共に口にする。




毎日たった300人ほどの奉仕者が
ひたすら10万人分の食事を作る、その作業を黙々と映し出す
音楽も、解説も一切なし

チャパティをこねるひと、広げる人、焼く人
涙を流しながら、玉ねぎを切る人

食器を洗う人、ゆすぐ人、運ぶ人
床を掃除する人、人間が入り込むほど大きな鍋を磨く人

作業が驚く程の速さで行われます
担当なんて、元からないのか

偶然そうなったのか


そんなのは分からないけれど、あまりにも膨大な料理と、
食べるのを待っている人・ひと・・・


ただ、ここには勤勉な人たちが集まっているようで
なんだか、ここで奉仕している人たちは
私の中の、インド人のイメージと違う気がするのです


それは無料で食べるため、奉仕をするという目的
理由があるからなのか、神様のためなのか


よく働くだけでなく、綺麗好きだったりするしね

すべての人々は平等である”という
教義を守るために考案された
500年近く続いている習わしなのだそうです


10万食をここで作って、ここで食べることが
500年も脈々と続けられている


そんなインド人のパワーは底知れなくて、圧倒されます

なんだか目が離せない、そんな面白い作品でした