221枚目に紹介するのは、菅野よう子が手がけた「∀ガンダム」サントラ2枚目です。
「カウボーイビバップ 」ではジャズを、「マクロスF 」ではアイドル歌謡曲を
それぞれ料理してきたサントラ職人が、この作品では交響楽に挑戦しています。
作品設定である、工業化が始まったヴィクトリア朝的時代をイメージさせる世界に流れる音楽として
クラシック的な楽曲を軸に、シーンごとに他ジャンルの曲を上手にはめ込んでいく
まさにサントラ職人の技を感じるアルバムとなっています。
このアルバムには前半OP曲「ターンAターン」(西城秀樹)のテレビサイズと
前半ED曲「AURA」(谷村新司)のアコースティックバージョンも収録されています。
特に「AURA」は菅野作曲でもあるので、菅野サウンドを歌う谷村新司という
なんとなく違和感は感じる字面でありますが、実際に聴いてみると不思議にはまる
そんな楽曲になっています。
主役メカのデザインからその世界観、どこか牧歌的な内容まで
「ガンダム」の中では異色づくしだった「∀ガンダム」。
このサントラも「ロボットアニメのサントラ」としては異色なイメージですが
そのどのピースが欠けても「∀ガンダム」という名作は成立しなかったことでしょう。
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