ニューオリンズギターセンターで購入したセミアコgibson ES335とアンプfender blues deluxにも結構慣れてきたところで木曜日になる。今日から夜の宵の口は御一行とは別行動、ピアノのジーツーと共に過ごします。さらに記録班のテラニも木曜のみ別行動だったのでvaughansのみ写真がありません。
ジーツーに迎えに来てもらいKERMITのGIGのある9th wardのvaughans へ。KERMITのライブ盤のジャケを数年前から日本で睨みながら、いつかここへ行ってみたいなぁと思っていた場所でGIGをする。普通なら興奮したりが当たり前なので、ワタクシも出来れば興奮したり緊張するのかなと思っていたのですが、何というか素直に「今夜もギターが演奏できる」という単に楽しい夜の始まりのような気持ちで自然で居られました。
初日に相当迷ってたどり着いたvaughansもジーツーの運転で難なく到着し、早速セッティング。毎週木曜に行われるKERMITのGIGは中心地から離れているにもかかわらず口コミで白人客も多く訪れるほど人気があるそうで、さらにこのライブでは南部の郷土料理「レッドビーンズ&ライス」がお客さんに振る舞われるサービスがあり、これもまた人気の一因でもあります。
ローカル感たっぷりのライブ盤「KERMIT RUFFINS LIVE AT VAUGHANS」
大げさなサウンドチェックや細かい調整など一切ないセッティングに、安心します。もちろん良い音を作るための努力は音楽家としては大切なのですが、それを機材や音響技師の責任にはしないカラっとしたものです。KERMITのみならずアメリカ全般に共通する「自己責任」が音楽にも浸透していて、「みんなで作る、出来た、ワーイワーイ!」みたいな幼稚な部分は皆無で、良いミュージシャン=良い音=良い演奏=それでOKといったシンプルな図式で成立している感じを初日から感じました。神経質になりがちな東洋人は特に見習わなくてはいけないですね~。ていうかいきなりこっちのやり方の方がワタクシ肌に会っているのかも・・・。
そしてドラムのデリック君、ベースのケビンさんなどバンドメンバーもぼちぼち集まってきたところでKERMIT登場。BUDLITEをラッパ飲みしながら黒いピックアップトラックを自ら運転して店の前に横付けした時には持っているトランペットは既に裸でした。ここまでは矢沢永吉や長渕剛と大して変りませんが、そこから入店しながら常連客とワイワイ喋っているうちにステージに到着という様は、スターではあるのだが完全にローカルスターそして町内会長さんみたいな扱いで、先日シットインしたbulletsでの黒人相手の居酒屋ライブと何も変わりない。
ジーツー曰く、「3カ月に1度くらいニューヨークにKERMIT BAND で行くんですけど、リンカーンセンターのような場所でも全く同じノリですよ~」。一気に好き度が当社比1,5倍ですね。
1曲目は全般にFメジャーセブンスが漂う不思議なアレンジのマイルストーンから。
こんな曲この人演奏するんだ~と感心しながらソロも廻ってくる。サポートミュージシャンだからといって単に伴奏するというしょーもない遠慮は全くない世界なので執拗に演奏して最後には大喝采をもらわないと終われない空気が充満しているので「ほんならとことんやらしてもらうわ」と弾き倒してぶっ壊れたJAZZを楽しんだあと、KERMITは超アゲアゲで喋り倒して「マイルスデイビスの曲で・・・・・・」というくだりで口ごもって、ケビンさんに
「あの、何やったっけ、この曲?」
「マイルストーンやで」
「そうか・・・・・・・・・・・・・マイルストーン!!イエイ!」
と締めた。 好きなミュージシャンの実際が、思った通り、またはそれ以上だとホントに嬉しいものです。
この日もいつもと変わらぬ雑多な選曲で自由に進んでいくライブを堪能して、初仕事なのにBAD LITEをKERMITと同じ調子で飲みながら終了。バンド BBQ SWINGERSの一員として名前を紹介してくれるのは今のワタクシの取って一番の栄誉でした。
名物バーテンダーであり素晴らしいシンガーでもある在米日本人MIKI FUJII に「とみやんばっちりやん~えらいええ音しとるわ!」と褒められるのもまた嬉しいですね。
以前はそうとうひん曲がってしたようで、人に褒められると逆にバカにされているのではないかとさえ思うことの多かったワタクシ、すっかり褒められると素直に嬉しくて有難たやと思うようになってますな。
この後は帰宅してジーツーもミッチも交えて反省会。
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金曜日は、フレンチメンのbluenileでGIG。
セッティング終了、10年ぶりに持つ赤い335がどんどん馴染んできました。
KERMIT RUFFIN
そういえば先週のbluenileではkoちゃんと木村君がシットインしていた、あれから1週間経つのか。
このバンドが演奏しているのは紛れも無くJAZZなのだが、俗に日本で定着しているJAZZとは全く別物でどちらかというとSOILみたいなJAZZと70年代のサウストウゥサウスみたいなSOULが混ざったようなローカルでありながら派手なセッションで、当然音量も容赦なく大きい。
ドラムのデリック君は非常に躍動的で、ベースのケビンさんは奔放かつ太く、ジーツーは真面目でありながらクレイジー、これをまとめるKERMITさんは温厚で楽しい人。こうなるとワタクシが参加する意義としては、「美しさ」しかない。徹底的にメロウでセクシー路線を通してみました。
ジーツーに借りたスラックスとウォルマートで6ドルで買った黒シャツを着ている理由は、上記の「セクシーメロウ路線」とは何の関係も無く、この後に依頼されているもう一本のパーティー演奏に備えて着ているだけです。
KERMIT ジーツー、kevin
彼のライブには途中でゲストボーカルがよく入ります。
総じて美しい黒人女性が歌います。DON'T KNOW WHY
終演後しばし談笑、これは次の仕事待ちです。
しばらくして白いバンが横付けされてKERMIT RUFFIN& BBQ SWINGERS御一行は乗り込むのですが、これが常軌を逸するダイナミックな演出で。バンの前に白バイ野郎ジョン&パンチ風が2台止まっているので、何か駐車違反かなんかで難癖付けられているのかと思ったら、バンの運転手とにこやかに話しているので、何だろうと思いながら乗り込んで数分、出発とともに白バイはけたたましくサイレンを鳴らしながらバンを護衛してフレンチメンを出発しました。
爆音のHIPHOPと共に車内は爆笑の渦です。信号は全部無視で爆走しながら気が付けばアップタウンへ。
いかにも黒人の好きそうな演出、西部警察みたいでワタクシも大好きです。
どうやら遅れられない仕事なので知り合いの警察を雇ったそうです。ほんと派手ですね~。
ダッジラムのロングボディ、前はKEVINさんとチャンネー。
着いたパーティー会場は、黒人のお金持ちが集まってみんな仮面をかぶっているプレマルディグラみたいな催しで、人数は意外に少なくていかにもプライベートパーティーといった感じでした。
KERMITさんは数曲吹いてあとは司会のようなことをしながらゲストボーカルはマイファニーヴァレンタインを歌っていました。彼女たちは素晴らしく美しく、そして歌も抜群に個性的で、そこにKERMITは着目して育てているそうです。
終演後、フレンチメンに戻りbluenileで解散、向かいのYUKIで演奏しているミッチのセッションに合流、再びJAZZ、
basin street blues, janbaraya, on the sunnyside 、of the street all of meなど軽快な誰でも知っているスタンダードを演奏するのもアメリカではさらにばっちりはまった感じに聴こえます。
帰宅、そして最後の反省会。翌日はGIG終わりで飲んでそのまま空港へという最終日なのでおのずと深まる夜です。
続く・・・・