東京駅のバス・ロータリーで | bananafish blog

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東京都内を中心に活動しているバンド、bananafishの公式ブログ。

こんばんは。

先週、無事に引っ越し作業の大部分を終え、
すこしだけご満悦の大山です。

最近、少し慌ただしくて毎晩寝るのが遅め。
そして朝は朝で早いので、睡眠時間が短めな最近。

僕は基本的に朝型人間。
というより、夜になるとあからさまに眠くなる。
飲みの場などで、一部の知人からは

"おじいちゃん"

なんてあだ名がついてしまっているほどです。

bananafishはとてもわかりやすく、

しばおと大ちゃんは夜型人間。
カドと自分は朝型人間、といった分類がつきます。

いっときミーティングをする際に、
みんなの予定が合わず、とても会えそうもないとなり、
"ならばスカイプか、チャット作戦だ!"と意気込んだものの、
みんなが起きている時間帯が重ならず挫折したこともあったな(苦笑)。

自分の理想としては22時半には寝て、5時半頃には起きたいのだけれど、
この現代、そんな生活リズムをなかなか許容してくれずに困った困った。


話はかわって、
僕は夜に東京駅のバス・ロータリー前を通ることが多いのだけれど、
その雰囲気がなかなかに好きなんだ。

縦一列に6台くらいかな、深夜バスが発車の準備をしていて、
制服を着た係の人がマイクを使って、行き先と出発時間のアナウンスをしている。

ロータリー前の歩道では多くの人たちが
トランクやリュックを抱えて、
バスの扉が開くのを寒そうに待っている。

バスの額の部分にある行先をみると、
そこには"鹿島神宮行"だったり、"京都駅行"といった、
少し現実感のない、そして少し夢見がちな地名が飛び込んでくる。

さらに電光掲示板を見ると、
バスの名前が"シリウス9号"とかだったりして、

それら全体の雰囲気に、
僕は胸のどこかが"ザワヮ"、と
うごめくのを見過ごさない。



金曜の夜あたりに
バス・ロータリー前を通る際、

"そうだ、京都へいこう"

なんてふと思い立って、
"シリウス9号"に飛び乗ってしまうのもなかなか粋じゃないか。

その"シリウス9号"は、
もしかしたらあの"海辺のカフカ"のカラス少年ように、
僕をどこか奇妙な世界にいざなってしまうかもしれない、なんて。


…でもそんなことをしたら

とても好きな深夜バスの中で僕の心は躍ってしまい、

高速道路を走る車体に同じく、

僕の睡眠不足もまた加速してしまうよ。