白と黒の恋人達 | bananafish blog

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こんばんわ。
今日は最近観た映画を紹介しようかな。

こないだ、渋谷のTSUTAYAでうろうろしていたら気になる映画を見つけた。
それは邦題が「白と黒の恋人達」(2001年、フィリップガレル監督)というタイトルのフランス映画。

bananafishのmonotoneという曲の歌詞中にこの映画のタイトルと全く同じ言葉が出てきます。
最初に断っておくと、この映画から頂戴したわけではありません。たまたま一緒になってしまったようです。

普段渋谷のTSUTAYAで映画を借りることはないのだけれど、このときばかりは見つけた10秒後にはお会計を済ませるぐらい衝動的に動きました。

「SAUVAGE INNOCENCE」(残忍な無邪気さ)という原題がどう意訳されて、「白と黒の恋人達」というタイトルになったのか?そこが気になった。映画の中身にももちろん興味を示しました。


主人公は若い映画監督のフランソワ。
色々ネットで調べたけど、これはガレル監督本人がモデルらしい。
主人公の元恋人キャロルというのは、ニコ(あの60年代のモデル)がモデルになっている。主人公のフランソワは、死んだ自分の恋人キャロル(ドラッグのオーバードーズ)についての物語を映画化しようとする。
演じるのはフランソワの新しい恋人リュシー。
この映画は、もともとあったガレルとニコの関係を核として、その写し絵であるフランソワとキャロルの関係性と新恋人リュシーの関係、さらに劇中劇に登場するマリ=テレーズ、そしてこの映画を作っている現実のフィリップ・ガレルという多重構造になってくる。

大体のあらすじは、、、


フランソワはヘロインを使用しすぎて死んでしまったキャロルを忘れられず、アンチヘロインを主題に映画を作ろうと取り組むが、映画の資金作りに困る。

色々な資産家を当たるが、資金を提供してくれず悩むが、条件付きでお金を出してくれる資産家を見つける。

その条件とは、スペインや、イタリアなどに行きヘロインを密輸する事なのであった。

なんともわかりやすい皮肉であるが、悩んだ結果フランソワは恋人リュシーを映画の主役にして早く映画を作りたいという気持ちからその仕事を引き受けてしまう。

途中、「こいつ、警察に捕まって豚箱にぶちこまれてしまうんじゃないか」とソワソワしながら見ていたけど、なんとかヘロインを輸入して、お金を手に入れていた。

しかし、その一方で恋人のリュシー(素人の女優という設定)は、映画を撮るプレッシャーから逃れるため、その資産家の女からヘロインを教わり、ドラッグにおぼれていってしまう。

フランソワはそんな事を露とも知らず、とうとう映画の最後でリュシーがオーバードーズで死んでしまうまで、映画作りに精を出していたのだった。


というような感じ。


結構見やすい映画で、久しぶりに映画の世界にどっぷりつかりながら見た。


ウィキペディアでガレル監督の映画のタイトルをざっと見たけど、結構自分好きそうなので、集中的に見てみようかと思います。


では、明日朝早いので、寝ます。
おやすみなさい。