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■ NOTES ■
今日の岸さんは
その速球の球速が今シーズン最高でもある最高球速147km/h、
そしてこちらも今シーズン最高である平均142.1km/hを計測するなど
もちろんMazda Zoom-Zoom スタジアム広島の
球速計器の影響によるもの、という可能性も留保するとしても
今シーズンの平均以上の、もしくは最高水準の
速球の精度を維持し誇っていたと評価してよく
その自慢の速球を全体の半数ほどと数多く利用しながら
速球以外の球種については、ゾーンの低め以低に
あと一歩で全体の2/3を占めるまで徹底的に集めつつ
今日はチェンジアップの利用頻度をある程度増加させる投球、
初球ストライクを13度と全体の半数ほどで奪いつつ
初球から2球続けてボール球を記録した勝負も2度のみに抑え
3ボール以上を記録した勝負こそ計6度とある程度散見され
ストライク率も62.6%と多少物足りない、もしくはあと一歩でギリギリ合格点の成績に留まるものの
四死球によって奪われた余計な出塁は四球による1個のみに抑えることに成功、
総括すればじゅうぶんに、大胆にストライクゾーンで
勝負し続けていくことに成功したと高く評価できます。
今日は前回登板6/1 スワローズ戦のように
速球、それも高めに利用した速球で
数多く空振りストライクや空振り三振を奪うといったスタイルではなく
もちろん今日も三振を8個と数多く奪っていき
全投球115球のうち空振りストライク14球(うち空振り三振を6個)で
空振りストライク率約12.2%という優秀な成績を残すものの
速球で奪った空振りストライク(計5個)のうち
低め以低で奪ったものが4個、高め以高で奪ったものが1個であり
またその他カーヴで4個、そしてチェンジアップで5個奪うなど
今日ある程度数多く利用したチェンジアップで
いつもより効果的に空振りストライクを奪いながらも
全体としては岸さんの誇る3つの勝負球をまんべんなく
効果的に自在に駆使しつつ相手打者たちを積極的に攻めていき
結果外野手の処理したある程度鋭く飛距離の長い
フライアウトを3個のみに抑えていきながら
上述のように三振8個、そしてグラウンドアウトを9個と
三振やグラウンドアウトを安定して、非常に数多く奪っていく
本格派投手として非常に安定したアウトの奪い方を魅せ続け
7イニングを投げて投球数115(1イニング平均約16.4球)にまとめつつ
奪われた出塁も四球1個に加え単打4・二塁打1・本塁打1、
そして失策1で計8個にこちらもまずまずうまくまとめていきながら
失点・自責点共にソロ本塁打による1点のみに抑え
みごとQSを大きくクリアしてくる非常に素晴らしい成績を残すことに成功しました。
岸さんに関しては、球種レパートリーが限られているため
その被本塁打率(3.4%)に関しては他の投手よりある程度物足りない水準で留まることは
ある程度織り込み、覚悟の上でそこから大きく上昇していかないようにだけ心がけ
その一方で、だからこそ他の投手たちに増して、四死球で余計な出塁を奪われ
走者を塁上に賑わせての本塁打を中心とした長打で大量失点を喫し
早々にマウンドを降りないようにすることが最重要命題となってきますから
その優秀な四死球率(4.1%)については
その被本塁打率を下回ることを一つの大きな目標にしながら
更に最優先で今後も継続して減少させていってほしいと願います。
そしてその命題に最優先に取り組んでいく中で
現在23%近くを記録しているその優秀な奪三振率も1/4を一つの大きな目標にし
更に向上させていってほしいと願います。
さて、ところで攻撃陣ですが
昨2012年も、一昨年2011年も、そしてさらに遡って
2010年シーズンもそして2009年シーズンもそうでしたが
特にこの交流戦近辺の時期によく観られますが、ライオンズ攻撃陣は
“あと一本”が出ずに極端に得点を挙げることに苦しむ時期を必ずと言っていいほど迎えます。
昨年も、そしてその前の年もその考察の結論として述べたように
“あと一本”が出ないことに落ち込み悩んだところで明確な解決方法はなく
むしろ悩んで力んでしまうからこそそういったあと一本はますます出にくくなるもの、
その“あと一本”が連続して出ない記録を破ったのが
2010年の上本さんのグラウンドボールシングルにしても、
2011年の銀仁朗さんのフライボールシングルにしても、
そして2012年の中島選手のフライボールシングルにしても、
理想的に誰の目から見ても文句のない鋭い打球を打ち返したものではなく
決していい当たりではないものが結果に結びついたものだったこと、
そしてさらに言えばそういった時期を決まって毎年のように迎えながらも
シーズンを終えてみれば非常に数多くの得点を
奪っていくことに成功しているライオンズ攻撃陣であること、
この2点からも“あと一本”は出ないときは
どんなに苦しんで悩んで力んでみても出ないもの、
また逆に出るときは得点と同じくケチャップのように非常にあっけなく、
あまり想像もしないようなかたちで出るものなのですから
出ない、出ないと焦って悩んで力んで課題にしていくよりも
まずは数多く打席で忍耐強く闘い続け、数多く出塁を奪い続け、走者を得点圏に進め続け
とにかく“あと一本”が出れば得点を挙げられるという
“場”・“機会”を数多く作り続けることだけに最大限集中して
その勝負の場に立った打者は気負わずに、リラックスして
積極的に自分の打てると思った投球を“強く”弾き返していってほしいと思います。
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![Peanuts & Crackerjack-LionsStartingPitching20130608b](https://stat.ameba.jp/user_images/20130608/21/ballgame-lover/71/02/p/o0600244512568770940.png?caw=800)