“苦しみ”と踊り明かす | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!

ピーナッツとクラッカージャック-20090930

ピーナッツとクラッカージャック-sl090930

う~ん、やっぱり今、相当苦しそうですね。

ビッグ・イニングの症状がなかなか治らない。

今日はそれでもちょっと前進したかなと評価できるのは
先発許投手が2回に4失点とビッグ・イニングを作った後
6回の途中まで苦しみながら粘り抜き、早々に降板しなかったこと。

再三述べている通り、今シーズンの中継ぎ陣には
まず期待できない訳でそれに対し対症療法として

先発投手陣や攻撃陣にカバーしてもらう他ないのですが
彼らが期待通りのしごとを遂行できないゲームでは

それこそ傷口を塞ぐどころかどうしようもなく大きく広がり
散々なそれこそ“惨状”を白日の下に晒すことになってしまう。

そんな苦しく歯がゆい現状の中、それでも
首脳陣、そして選手たちは自分たちのなすべきことを
よく理解しているようですね。

そういえば同じパターンの苦しみを今シーズンは
何度も味わってきたのでした。

クローザーが離脱し、その穴が埋まらず中継ぎ陣の負担が増し
中継ぎ陣の投球成績がひどく低迷する。

それを何とかカバーしようと先発投手陣と攻撃陣が
高い目標を設定しそれをこなしていくことで
勝ちを1つ1つもぎとり積み上げていくものの

その先発投手陣や攻撃陣がそのハードルの高い
“任務”の遂行に失敗したときには誰もそれをカバーできず

そこに残るのは散々な結果のみ。

そんな苦しい台所事情の中勝ち数5割をキープしていて
わたしはライオンズの底力ってホント凄まじいと思います。

もちろん当然のことながら今シーズン4位という成績は
そして痛い敗戦の数々は自分たちの残した結果として
状況を言い訳にすることなく悔しくっても受け入れるべき。

でも、だからといって自分のやってきたことを疑い
不可能なことまで現状から目を逸らしやろうと焦り
これまでの蓄積を台無しにすることだけは絶対に避けるべき。

ですから、こんなときは、そういや前も何度もありましたが、
“水中深く潜る”のみでしょう。

ゲームの最終結果が勝ちと出ようが負けと出ようがそれは
ひとりの選手にコントロールできるものではありません。

今、勝利という結果ははるか遠くにあり
そこを見ながら進んでいくとそのあまりの遠さに
絶望的になり、何かムリをしないとと焦ってしまいがち。

そんなときには道路掃除人ベッポ曰く・・・

「そこでせかせかと働きだす。どんどんスピードをあげてゆく。
ときどき目をあげて見るんだが、いつ見ても残りの道路はちっとも減っていない。
だからもっとすごい勢いで働きまくる。心配でたまらないんだ。
そしてしまいには息が切れて、動けなくなってしまう。
こういうやりかたは、いかんのだ。

一度に道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?
次の一歩のことだけ、次の一呼吸のことだけ、
次の一掃きのことだけを考えるんだ。いつもただ次のことだけをな。」

(ミヒャエル・エンデ著『モモ』より)


どんなときも、どんな状況でも丁寧に1つのアウトを
1個1個積み重ねていくこと。

どんなときも、どんな状況でも積極的に打ちにいき狙い
自分のスウィングをして塁に出れば積極的に次の塁を目指す。

結果四球を出そうが痛打されようがエラーをしようが
ビッグ・イニングや大量失点のゲームが続こうが
三振の山を築こうが凡打を重ねようが盗塁失敗しようが
とらえたあたりが野手の正面で併殺打だろうが

今はもうそれでいいじゃあない。

反省はシーズン・オフにそれこそたっぷりやればいいですから
今は勝とうが負けようが今の“苦しみ”にどっぷり浸かって
その苦しみとお互い向き合って与えられた時間いっぱい
たっぷり楽しく踊り明かしましょう。

嫌がって向き合ってあげないとどこまでも追いかけてきますし
遂にはその恐怖までついて追ってきますよ。

明日も変わらずに出場し続け、そしていつもどおり
失敗をそして結果を恐れずに積極的に
自分の“しごと”だけに徹してほしいですね。



Hakuna Matata !