仕返し | 馬苦労オヤジのバクロ話

馬苦労オヤジのバクロ話

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俺が、まだ二十歳の頃毎年、6月の後半から7月に、かけて北海道の静内の競走馬の牧場へ、牧草の収穫の手伝いに、行かされていた。学生のバイトの希望者は、多いのだけれど、馬を扱える者は、いないので、親父の友人の牧場へ、毎年行かされていた。牧場には、1才の4白大流星の尾花栗毛の牡のアラブがいた。ある日の夕飼の時あまりにも騒ぐので俺も、まだ若かったので、思わず殴ってしまった。今考えても愚かな事をしたもんだ。 その翌年まだその馬が、残っていた。2才になったので調教して、売る事になっていた。それが今回の、俺の仕事だった。まず、旅の荷物を部屋に置いて、放牧地へ。 その馬を一年ぶりに見たら馬格も見違える程立派に なっていた。曳手を付けて、厩舎へ、向かっていた時、フゥ-と聞こえたと思った瞬間俺の腕に、食いつきやがった。牧場の中でも一番大人しい馬だったのに。一年前の事を覚えていたんだ。噛まれた俺の方がゴメンと謝った、でもその後の調教は、馬が従順でとても順調だった、俺の人生の中で本当にいい経験になった。ちょっと痛かったけど…。