ロックで偲ぶ、父の日、母の日、子供の日…  | “Mind Resolve” ~ この国の人間の心が どこまでも晴れわたる空のように澄みきる日は もう訪れないのだろうか‥
テーマ:ロックが どうかしましたか?   
    
    
    
     父の日のうた 
    
     Sometimes You Can't Make It On Your Own   by U2 http://www.youtube.com/watch?v=cf0I5c1gmO4
    
    U2というバンドがツアー中、リードヴォーカルのボノのお父さんが亡くなって
    そのときの想いをギターのエッジと共につくった歌。
    「一歩 表へ出ると七人の敵がいる」という男の世の中でも、
    男なら誰もが、いつかは自分の父親を超えるか越えられないかを想い描いても
    決して超えられずに、その偉大さを尊敬する気持ちを歌いあげている。
    
    
     母の日のうた 
    
     Nothing Compares 2U   by Sinead O'Connor http://www.youtube.com/watch?v=JVD5nO6ucsg
    
    原曲はプリンスのつくったラヴソングなんだけど、
    20世紀英国最期の歌姫、シニード・オコナーがカヴァーして大ヒットした一曲。
    後半部分に「ねぇ、ママ」が出てくる部分があっても
    「♪こんな小春日和の穏やかな日わぁ」という日本歌謡とはちがうので
    とくに母親に宛てたメッセージという限定はしたくないんだけど
    母親が産んでくれなければ誰もがこの世に存在せず
    愛する者を持つことは不可欠な人間の本質を歌っている意味で
    ここに「母の日」の歌として紹介しておきます。
    
    
     子供の日のうた 
    
     Tears in Heaven  by Eric Clapton http://www.youtube.com/watch?v=VRsJlAJvOSM
    
    エリック・クラプトン自身の息子(当時4歳半)が高層マンションから転落死してしまったという、
    その哀しみを乗り越えるために、孤高のギタリストが
    http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuryou/3010#tearsinheaven
    http://www.eigo21.com/03/pops/heaven.htm
    そういう言葉には変えられない想いを切々と歌う一曲。
    ヒトの命が尊いことであることの理解を見失ったような最近の日本の世の中で
    自分が産んだ子供を虐待したり、自分の肉体が苦しいために余裕なく叱りつけてみたり 
    そういう犯罪者や意気地なしな育児やってる親の心には届かない演奏かも知れないな。
    残念だけど。
    
    
     兄弟の命についてのうた 
    
     Love Is Stronger Than Death by  THE THE from “DUSK” 
     Song Lyrics  http://www.ingsoc.com/thethe/albums/dusk/dusklyr.html#2
    世界中の宗教が曲解してきた人間の性や神について。
    また、人類が繰り返す戦争やテロ、政治や思想的策略、陰謀に対し 
    常に攻撃的な姿勢を崩さない筋金入りのミュージシャン。マット・ジョンソンが
    単なる鎮魂曲としてヒトの命の儚さを物語るのではなく 
    弟アンディの命がエイズで失われたことをきっかけに
    人間の死後や生命の本質についてを解いている楽曲のひとつ。
    あらゆる宗教が商業的に混在した現代日本に生きる者には決して
    この曲を超えるような歌は産み出せない。
    
    
     友人の命 についてのうた 
    
     Stuck In a Moment You Can't Get Out Off   by U2 http://www.youtube.com/watch?v=MQZ_IUN_5Yc
     http://www.youtube.com/watch?v=cww89NK1Yao
    オーストラリアとアイルランドの地で同じような時期に結成され、
    その80年代に飛躍したロックバンドとしては世界を代表する二つのグループ。
    ツアーやレコードセールスなど、その音楽活動を展開する忙しい日常で、
    それぞれのリード・ヴォーカリストが、自分たちの“今の音”を世界へ配信する取り組みに
    時代を超えた同じ方向性であると理解を深めながら交友関係にあったことを意味する曲。
    一方は死を選ばざる終えずとも、たとえどんなことがあっても歌いつづけることの選択に
    人間が生きる自由があることを見出そうとするU2のボノの歌唱力。
    それに勝るとも劣らないINXSのマイケル・ハッチェンスの歌声は
    限られた音源に残されているのみになってしまった。
    
    
    ということで、父の日、母の日、子供の日も、
    ちっともオメデタクないようなことを書いてるんだけど
    その理由については別のページ で解説するとして、ここでは 
    今の日本のミュージックシーンには絶対にない…真似もできない歌や演奏によって
    人間の命についてが歌われている曲の幾つかを紹介してみた。
    かつては、この日本にも、これらに近い演奏や歌声も…あったかも知れない。
    今はない。どこにもない
    せいぜい「トリヴュート」という言葉でカッコつけて
    商業的に世間の情けに媚びるような歌が売りまわされても
    現代日本てもんは、黒船来航時代から今も諸外国の顔色を覗いながら 
    他国の戦費を税金で賄うようなカネ勘定に忙しい経済大国なので、
    その狭い範囲内で溢れて氾濫する情報やメディアに踊らされ
    平和を装っているような社会や、
    一時的な流行り廃りに一斉に飛びつくだけの危険な大衆意識の中では
    このような作品はひとつも出てこない。
    それでもたった一人だけいるとするなら、
    Tetsuya Itami というアーティストだけは
    これまで命がけで歌うことを愛し、その音楽人生35年間の中で
    なにかを犠牲にしつつも、人間の自由と愛や情熱の本質を見失わずに
    “自分の今”を歌にするエネルギーを放出してきた。
    しかも、日本人の言葉で、騙り流しもなく、歌い逃げもしない、21世紀に唯一、
    この日本に生き残ったシンガーソングライターとして。
    Tetsuya Itami という独りのミュージシャンは、それほど、
    かつては ボブ・ディランやジョン・レノン、ハンク・ウィリアムスやジョニー・キャッシュ等が
    目先の人気やカネに目が眩むこともなく、常に真剣勝負で
    ギターを片手に街へ出て風に吹かれたように 
    その時代の人間が生きるために失ってはならない人間の姿を貫き通してきた。
    そして、ヒトがこの世に生きるために必要なヒントを歌にこめて 
    聴く人がそれを自分自身の生活に役立てるようにも力を注いできた。
    あの闘い が今よりも大勢の人に理解されるまで、あの日本人離れした存在についてを
    俺もこのまま何か書きつづけるけど、理屈は抜きに 
    もう一度、以下の曲を聴いて、ほかにはないホンモノの歌が
    まだこの日本にも存在していたことを確かめるべきときは
    ファンならずとも、今からでも遅くはない。
    
    
     立たされ坊主  http://home.p02.itscom.net/fighting/GALLERY.html
     
     線香花火  http://home.p02.itscom.net/fighting/GALLERY.html
     
     流木  http://home.catv.ne.jp/hh/fighting/GALLERY2_2.html
     
     わが空よ  http://home.p02.itscom.net/fighting/TOARUHINOUTA.html
     
     ネズミ  http://fighting2007.web.fc2.com/TUISIN.html
     
     今、胸に咲く戦友(とも)  http://home.p02.itscom.net/fighting/GALLERY.html
     
     これらの☝リンク先の各ページをひらいて、 
     同じ曲目をクリックすると、Real Player
が展開します。
     なお、楽曲の著作権は伊丹哲也さ
にあります 
    
    
    そして、人間なら、まず自分の家族にも、どれかひとつを聴かせてみたいと想うことも
    決して恥ずかしいことでもないし、遠慮することでもない。
    俺の妻の惚け婆さんでも時折、その歌声に耳を澄ませてるほどだ。
    たぶん、聴いてるんだと思う。自分よりも遥かにきれいな心の歌声を。
    それで何かが少しでも救われるなら、限られた楽曲を何十回も
    過疎化した田舎の狭い部屋で流しまくる。
    まだ生きてるんだからな。
    
    
    
    
       つづく  ☞ http://ameblo.jp/badlife/entry-10036956958.html