2017.1.8 別の病院で抗がん剤治療 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

5日に大腸外科のN医師の診察があった。

抗がん剤の治療に移行するかどうかの意思を聞かれた。

これだけ説明された後であり、勿論同意した。

 

正直言えば、放射線治療についても聞いてみたかった。

癌に対する治療法としては手術と化学療法以外の選択として放射線治療があると聞いている。

欧米では放射線治療は主要な治療法として広く広まっているが、日本ではそれを扱う医師の数が少ないと言う記事も読んだことがある。

それに日本では外科手術が主流であるため、どうも放射線治療は副次的な地位にあるような気がする。もちろん、日本の外科手術は世界でも有数であるとも聞いているし、それはそれでありがたいことではある。でも、手術以外の選択も含めた癌治療全般が進歩して色んな人がそれぞれに合った治療を受けられるのが望ましい姿なのではないかと思えるのだが・・。

T

T大学病院には放射線科もあるようだが、やはり大学病院では手術がメインであるという気がする。

K医師かN医師に以前放射線治療について聞いたことがある。

漠然とした質問だったと思うが、その時の答えとしては、否定はしないものの明確な治療効果がまだ得られていないと言うような説明で、やんわりと流されたように思う。

外科の医師に他の課の治療に対する意見を聞いても無駄な事だと思った。

 

病院内にはセカンドオピニオンを受けつける部署もあるが、有料で60分四万円超との事。

現在の主治医の了解を得て資料を貰い、それから他の医者の意見を聞く。なかなか敷居が高そうな気もする。

 

さて、抗がん剤治療であるが、T大学病院ではなく両国のY医院(Y医師)を紹介された。

土曜日の午前も診察してくれると言うので、7日に行ってみた。

 

二次救急指定病院に指定されてる中規模の病院でベット数は一般56床、他に障碍者施設と地域包括ケア病床を含めて140床の病院だ。

Y医師は禿げ頭の中年の医師であったが、話をよく聞いてくれて抗がん剤の説明についても丁寧だった。T大学病院からの紹介は多いらしく、協力関係にある病院なのだろう。

それにしても、N医師の紹介状にあるY医師の名前も違っていた。

読み方は似ているが、字が全然違う。N医師がY医師と親しい事で紹介したわけではないようだ。

 

大腸がんの治療に使う抗がん剤は次の四つ。

  (一般的名称)         (製薬会社のブランド名)

1 ベバシズマブ           アバスチン 

2 オキサリプラチン         エルプラット 

3 レボホリナートカルシウム    

4 フルオロウラシル         5-FU

 

治療は二泊三日でこれらの点滴治療を行って二週間の休養。

再度、これを繰り返すらしい。

 

当初は週末の休暇日(土日)を絡めてと考えたが、それだと自宅で休養する日時が少なくなる。どうせ病気休暇をとれるのだからと平日をその入院に充ててゆっくり治療しよう。