2017.1.4 PET検査と抗がん剤治療への移行 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

昨年12月21日にPET検査を受けた。

肺への転移がCT検査で疑われたことから、再度他への転移も確認しようという事らしい。

他への転移があれば、肺だけの手術だけで終わらないことになり、治療方針も根本から変わってくる。

PET検査の費用は総額で10万ほど。勿論3割負担であるから三万程ではあるが、安い金額ではない。まあ、そんなことを言ってられる訳でもないけ・・・。

 

正直言って不安だった。

半年程での肺への再発がある訳だから、血液を通じた癌細胞の転移が他の臓器にも広がっている可能性はある。検査の結果、全身の色んな所に転移が確認されるような事を夢に見ないわけでもない。結果は正月明けの4日だった。 

 

四日、K医師の診察があった。

結果は、肺だけにPETの反応があった。それ以外の臓器には明らかな反応はなかった。

ホッとした。 癌がなくなったわけでもないのに其れだけで嬉しかった。

 

K医師からは、次のように説明された。

現段階では肺がターゲットであると判ったので、これを手術することは可能ではあります。

でも、これだけが転移した癌の全ててあると言えるわけではありません。

もう少し時間をおいて、状況を見るほうが賢明だと思います。

只、その時間をただ待つのではなく化学的治療(抗がん剤)を並行して行っていく方がより効果的です。

化学的治療の過程で癌が小さくなる又はなくなる場合も考えられます。

仮になくならなくても、効果があればその後の手術も有利に働くことになりますから、是非科学的治療をお勧めします。との事だった。

仮に手術をすると言っても、前回のように胸腔鏡で楽に削除するようなわけにはいかないらしい。今回は一個は下葉の真ん中位であり部分切除はできない。もう一か所は上葉の端の方なので部分切除可能であるとの事。

二度目の肺の手術では癒着も起こっているので、やはり開胸となるらしい。

傷も大きくなるし、痛みもあるだろう。

それは一時的なもので仕方がないが、それをしても再々発の可能性が小さくないと判断できる現段階では無駄になる可能性も残っている。 慎重にならざるを得ない。肺は肝臓のように再生しないから。