予防接種(10) 水ぼうそう(水疱瘡、水痘) | こどもの病気・トラブル対処法

予防接種(10) 水ぼうそう(水疱瘡、水痘)

【水ぼうそう(水疱瘡、水痘)の予防接種】任意接種

【ワクチンの種類】
生ワクチン。水痘、帯状疱疹ウイルスを弱毒化して作られます。

【接種方法】
皮下注射。赤ちゃんの上腕に皮下注射します。

【接種時期・回数】
1歳以降に1回。
通常は感染力の強い水ぼうそう→おたふくかぜの順に受けることが多いですが、流行の状況などで判断します。


予防する病気

水ぼうそう(水痘)を予防します。
感染力が強く、国内で毎年流行しているので、免疫がないとほぼ100%の人が発症します。

37~38度の発熱と同時に、虫刺されのようなかゆみを伴う小さな赤い水ぶくれが全身にあらわれます。
発疹は口の中、まぶた、陰部などの粘膜にも広がります。
症状は1~2週間ほどで治まりますが、水疱の痕が残ることもあります。

まれに肺炎や脳炎を併発したり、後年帯状疱疹の原因になることもあります。
ごくまれですが合併症を起こして死亡した例もあります。


接種の注意点

任意接種ですが、自治体によっては費用の一部を負担してくれるところもあります。

感染力が強い病気なので、外出の機会が増える1歳を過ぎたら早めに接種しましょう。
保育園などの集団生活に入る前には接種しておきたいものです。

また、感染後も3日(72時間)以内なら予防接種の効果があるといわれています。
水ぼうそうが地域で流行している場合はなるべく早めに接種しましょう。


接種後の注意点

このワクチンは、水ぼうそうを発症すると重症化しやすい病気の子供のために作られたものなので、健康な子供が接種して異常が現れることはほとんどありません。

ワクチンを接種しても20%くらいの人が発症することがありますが、かかった場合でも軽症ですむことがほとんどで、水疱の痕も残りにくくなります。

受ける時期などについてはかかりつけ医に相談しましょう。


副反応と受診の目安

免疫が低下した人ではごくまれに水疱が出ることがあります。
発疹や水疱がひどくなったり、発熱が2~3日続く、38度以上の熱が出たときは受診しましょう。


【子供の予防接種】

1 予防接種の基礎知識
2 予防接種の種類
3 スケジュールの立て方
4 BCG
5 DPT(3種混合)
6 ポリオ
7 MR (麻しん風しん)
8 日本脳炎
9 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
10 水ぼうそう(水疱瘡、水痘)
11 Hib (b型インフルエンザ菌)
12 インフルエンザ
13 B型肝炎
14 小児用肺炎球菌ワクチン


予防接種の必需品 母子手帳ケース