予防接種(7) MR (麻しん風しん) | こどもの病気・トラブル対処法

予防接種(7) MR (麻しん風しん)

【MR(麻しん・風疹)の予防接種】定期接種

【ワクチンの種類】
生ワクチン。麻疹・風疹ウイルスを弱毒化して作られます。

【接種方法】
皮下注射。赤ちゃんの上腕にワクチンを皮下注射します。

【接種時期・回数】
1歳代と、就学前の1年間の2回。
Ⅰ期は1歳0カ月~2歳未満に一回、Ⅱ期は5歳以上7歳未満で、小学校就学前の1年間(4月1日~3月31日)に1回接種します。


予防する病気

はしか(麻疹)と風疹を予防します。

はしかは発熱、せき、鼻汁、めやに、発疹を主症状とします。
38度前後の熱が3~4日間続き、治まりかけたと思うとまた39~40度の高熱と発疹が出ます。

口の中の頬の内側にコプリック斑と呼ばれる小さな白い発疹が現れるのが特徴です。
また、全身に赤い小さな発疹が広がります。

高熱は3~4日で下がり、次第に発疹も消失します。
発疹の痕の色素沈着がしばらく残ります。


風疹は風邪のような症状からはじまり、発疹、発熱、後頭部や首のリンパ節の腫れ、目の充血などの症状が出ます。
はしかの発疹よりもまばらで小さく、色も薄く色素沈着はしません。

発疹も熱も約3日で治るので、三日ばしかと呼ばれることもあります。


どちらも感染力が強く、重症になったり合併症を起こすこともあります。
1歳~2歳の間に感染する可能性が高いので、1歳になったらなるべく早く予防接種を受けるようにしましょう。


接種の注意点

はしか、風疹それぞれのワクチンを別々に摂取することもできます。
しかし1回で2つの免疫ができるMRワクチンの方が赤ちゃんへの負担が1回で済むのでおすすめです。

また、Ⅰ期とⅡ期の間などにどちらかに感染したことがあっても、MRワクチンを受けることができます。


接種後の注意点

接種直後から数日中に発熱、発疹、かゆみなどができることがありますが、1~3日で治るので心配ありません。
また、接種から7~10日前後にはしかや風疹に似た発熱や発疹などの症状が見られることもありますが、通常は1~2日で治まるので、機嫌も良く元気にしていれば受診の必要はありません。
自宅で安静にして様子を見ましょう。

きちんと2回接種すれば、99%の人に免疫がつきます。


副反応と受診の目安

ごくまれにリンパ節の腫れや熱性けいれんが起こることがあります。
また、100万~150万人に1人以下の割合で脳炎や血小板減少性紫斑病など、はしかや風疹にかかったときと同じ合併症が起こることがあります。

指で押さえても消えない発疹(点状出血、紫斑)が出た、38度以上の高熱が2~3日続く、ひどいせきや嘔吐、けいれん、呼吸が荒いなどの症状があればすぐに受診しましょう。


【子供の予防接種】

1 予防接種の基礎知識
2 予防接種の種類
3 スケジュールの立て方
4 BCG
5 DPT(3種混合)
6 ポリオ
7 MR (麻しん風しん)
8 日本脳炎
9 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
10 水ぼうそう(水疱瘡、水痘)
11 Hib (b型インフルエンザ菌)
12 インフルエンザ
13 B型肝炎
14 小児用肺炎球菌ワクチン


予防接種の必需品 母子手帳ケース