さいきんベランダにも玄関にも、朝ひっくりかえったセミがいます
しんでる…って思って枝でチョンってやったら『ヂヂヂ』って動く(通称:セミファイナル)
短命と思われつつも、土の中にいる時間をあわせれば昆虫のなかではとっても長生きなセミ
図書館でとっても気になるタイトルの絵本を見つけてきました
今年はりゅうくん(2歳8か月)がセミに夢中なのでぴったりです。
ベッドで眠っていたセミくんは、電話の音に目を覚まします
電話の相手は『かぶとむし』
どうやらセミくん、『いよいよ今夜』みたいなのです。
なにがって
それをきいた『かぶとむし』は友だちの虫に電話をかけます。
みんなでセミくんをお祝いしようと準備をはじめました。
そしてその日の夜7時すぎ。
『さようならおうち、ありがとう』
お部屋のなかを振り返ってそうつぶやいたセミくんは、はしごをのぼり、木にのぼり、葉にしがみつくと羽化をはじめました。
アブラゼミだと、土のなかに7年もいるそうです。
7年もすごしたお家に別れをつげるシーン。なんだかチョットさみしいです。
セミくんがでていった土の上の世界も、シーンとしていて暗くて、これからどうなってしまうんだろうって不安になります。
新しい土地、新しい環境にうつるときのココロが映し出されるようです。
でも、セミくんが殻のなかからゆっくりとでてきて、透明だった羽が色づき、そして飛び立った先には、セミくんが地上にやってきたことを喜ぶたくさんの虫たちの姿
みんなが長机にずらっと並んでいる姿はとってもかわいらしいです
最後のホタルさんたちのフォーメーションダンスに注目です。
お家のなかでは7年。でも彼が地上で生きるのはあと数週間。
どんな想いで生きているんだろう。
『ミーン ミーン、うれしいな いきてるって うれしいな ミーン ミーン ミーン!』
セミくんの言葉です。
さてさて、ブログをされている方には話したこともあると思うのですが…
その昔、飼い犬と遊んでいた私は足に違和感を覚え…見るとセミin殻が足をのぼっているということがありました。
セミの抜け殻はよく集めていましたが、セミinの殻は意外にグロく、パニックになった私はセミin殻を茂みに投げ飛ばしてしまったのでした。
あれからもう10年以上たつのですが、夏がくるたびに『あのセミはちゃんとあのあと羽化できたかな』『あのセミの7年をうばってしまったんじゃないか』って、泣きたくなります。
ちなみに、冒頭の『死んでいるかと思って近づいたら突然うごきだす=セミファイナル』の見分け方ですが、足が開いていたら生きている。閉じていたら死。
みなさんも確認してみてください。そしてその行為によって高確率でセミファイナルを目撃することになるでしょう