SUPER SOUND THEATRE 「MARS RED 2015」 | What a wonderful day !

SUPER SOUND THEATRE 「MARS RED 2015」

昨日・今日と、舞浜アンフィシアターで行われた、SUPER SOUND THEATRE 「MARS RED 2015」を観てきました♪

こちら、2013年6月に同劇場で行われた演目の再演です。


~ STORY - MARS RED サイトより抜粋 ~

人が人でいるためには、驚く程多くのものが必要だ・・・・

時は大正ロマン。近代化する日本、大正デモクラシー。ヴァンパイア・ウイルスに感染した4人の男。政府は4人に目をつけ、陸軍金剛鉄兵計画に取り込もうとするが・・・。長所以上に欠点の多いヴァンパイア達。そんな欠点を日本のテクノロジーと勤勉さで補いながら帝都の夜を飛翔する。

~ 抜粋ここまで ~


今回はキャスト変更があったのと、舞台装置がパワーアップしているとのことで、どんな風になるのかとっても楽しみにしていました!

土曜の夜、日曜昼・夜の計3公演。 

劇はとても良かったです! 内容知ってるのに、3公演とも泣いてしまいました。やっぱり良いものは何度見ても良いですね! チケット代払っていそいそと劇場まで足を運ぶ訳ですから、何よりもまず見世物として面白いというのが必須条件。笑って、泣いて、少し考えさせられて、そして感動が残る。今回も素敵な時間を過ごさせていただきました♪

今回、私にしては珍しく、上手、下手、ほぼ中央とお席がバラけ、アンフィシアターでの観劇を堪能してきました♪(*´∇`*)

特に千秋楽は、後方ブロックではありましたが、なんとなんと!関係者席のすぐ後ろ。それも!原作・脚本・演出を手掛けられた藤沢文翁さんの真後ろという神席!!

文翁さんとほぼ同じ視点で劇を観られるだなんて恐悦至極でございます。

初日の上手後方のお席は、ある一定の効果音(水滴の音、デフロットが掛ける暗示の声)が他の場所より大きく感じました。 あと、もしかしたら初日は生演奏の音が二日目より大きかったかも。ちょっと台詞が聞き取り難い場面がありました。

二日目昼。下手の端の方ではありましたが前方なので迫力満点。炎や爆薬を使った演出を肌身で感じるほど(^_^;) 前日感じた「ちょっとした違和感」のようなものは、この回では感じませんでした。もしかしたら調整が入ったのかもしれません。

で、千秋楽の中央やや下手のお席、ここは良い! 非常に観やすいし、心なしか音のバランスも良いような気が…しました。素人なもんで気のせいかもしれませんが(^_^;)

結論から言うと、端の前方なら後方でも中央付近!

とは言え、お席は選べませんけどね(ノ_-。)


SUPER SOUND THEATREの醍醐味はやっぱり生演奏と舞台装置!

毎回観ていて思うのですが、セリフと演奏のタイミングが本当に毎回バッチリ合うのが不思議で仕方ありません。

演奏のテンポとかは尺の関係でそれほど変えられないと思うんですよね。で、演者さんの台詞回しのタイミングに合うようにどうやって演奏を合わせるんだろう? 台詞が終わるタイミングでちゃんと音楽が終わるんですよ。本当、チャンスがあれば音楽監督の土屋さんに聞いてみたいです。←そんな機会は一生ないだろうけど

炎とスモークをふんだんに使った演出だったのですが、今回なんと、インドアでは日本初の新しい炎の装置を使ったそうで、普通なら炎は縦にしか噴射?されないところ、この装置だと斜めに炎の柱が吹き出す!それも何本も!

アフタートークで演者さん(広樹さん)が装置のビックリ仰天のお値段を暴露してましたが、DVDに入るかな?

あと、キャスト陣がマイクから動かない中、場面チェンジの演出で使われるライティングが素晴しい! ライティングについてはワルキューレの感想でも執拗に書いた覚えがあるから控えますけど(^_^;) この手法は本当に素晴らしいなと毎回思います。


今回のキャストさまは以下の通り。
(詳細はこちら→ http://marsred.soundtheatre.jp/category/cast/

栗栖秀太郎: 古川雄大さん

山上徳一: 諏訪部順一さん

タケウチ: 石田 彰さん

スワ: 鈴村健一さん

前田義信: 高橋広樹さん

中島宗之助: 堀内賢雄さん

デフロット 他: 沢城みゆきさん

白瀬 葵: 朝倉あきさん


前回とキャストが変わったのは、栗栖、山上、前田、中島、白瀬。 


要は、タケウチ、スワ、デフロット以外は皆変わったという事ですが、諏訪部さんと高橋さんは前回とは違う役でのご登壇。 このお二人のキャストチェンジ、大成功です。本当に良かった。 以下、短く(?)感想。


栗栖役の古川さん、歌手?俳優?スミマセン、全く存じ上げなかったのですが、まぁ~!綺麗なお顔立ち。演技は割とお上手。Wikiチェックしたら舞台は割と沢山立たれているらしい。 顔がめっちゃ小さくて、声優陣に混じるとまるで別世界の生き物みたいでしたよ! 若く真っ直ぐな精神が伝わってくる。良かったです。


諏訪部さんは前回の前田役から山上役にキャストチェンジ。 諏訪部さんの山上、すごーーーーーく良かったです! 山上の方が前田より庶民的と言うか、奥様とのシーンが有るからかもしれないけど生活感がある役で、ちょっとコミカルな部分もあるので、諏訪部さんの物腰と言うか、しゃべり方と言うか、お芝居がとてもマッチしてて良かったです。 前田より山上の方が合っていると思いました。


科学者のタケウチ役の石田さん。 この方は本当になんというか、演じてる感がまるで無いのが凄いです。目の前に居るのは「タケウチ役の石田さん」じゃなく正に「タケウチ」。朗読劇だから当然台本持って演じてらっしゃるのですが、思い返すと台本を持ってなかったんじゃないか?と思わせるくらい自然。凄い役者さんだ。


スワ役は前回に引き続き我らが鈴村健一さん!! スワは300歳の吸血鬼で、既に諦めの境地と言うか、冷静と言うより冷めている、という感じ。 そのスワの心情が後半に行くにつれ変化していくんですが、熱い想いが伝わって来てキュンキュンしましたよぅ! 舞浜でのSUPER SOUND THEATREは1幕と2幕でキャストさんの立ち位置が左右入れ替わるんですが、初日の2幕目、私はスズの一直線上に居ましてですね(後方ですけど)、ドキドキ感が半端なく邪念を振り払うのがもう大変で大変で…。軍服姿の男子はもう反則ですよ! (スワはセリフ回しで「ダンナぁ!」とか「~ですぜ」とか言うもんだから、初日は邪念のせいでチラつく総悟を振り払うのに必死でした(>人<;)、二日目は全くそんな事なかった!全然無かったよ!)


前回は諏訪部さんが演じた前田を、今回演じたのは高橋広樹さん!こういう役、本当にお上手ですよね。 生真面目、頑固、堅物、でも滲み出る人の良さ、みたいな。前回は中島中将役でのご出演でしたが、前田役の方が断然あってると思います! 本当、ナイスキャスティング!


その、前回は広樹さんが演じた中島中将を今回演じられたのが、新キャストの堀内賢雄さん。 正直に申し上げると、初日はちょっと滑舌と言うか発声が気になっちゃっいました。舞台はそんなに多く立たれてないようなので、なんとなく舞台というよりドラマCDのようなセリフ回し。性能の良いマイクだったら細部まで拾ってくれるんでしょうけど、舞台で生演奏だと細かい芝居や語尾がちょっと聴き辛い部分がありました。が、二日目はきっちり修正してくるところが流石プロ! 中島中将の台詞で、「おもちゃのような拳銃を持たされて戦場に駆り出され、若い命が失われる」云々…って下りがあるのですが、先日の強行採決が思い出されて色々と考えさせられました。


デフロット、山上の妻、遊女(明里)の3役をこなし今回も大活躍の沢城みゆきさん。彼女の天才っぷりは今更言うまでもないのですが、いやぁ~、もぉ~、本当、素晴らしかった。 もちろん、音響や照明の演出もあるんですが、それを差し引いても、声だけでそれぞれの役を見事に演じ分けてらして、違和感なんて微塵も感じさせない!本当に素晴らしかった。


白瀬役の朝倉あきさん、本当スミマセン、全く存じ上げませんでしたが、今回一番ビックリしたキャストかもしれない。 まだお若く舞台経験もそれほど無いみたいなんですが、他のキャストさん達に全然負けてなかったです。 白瀬は若いながらも大正時代の「元気な女性」そのもので、男勝りで心が強い。 その芯の強さと女性らしさの両面が伝わってくるお芝居でした。とても良かったです。


以下、お芝居とは関係ない話。


千秋楽のお席からだと、角度的に2幕目はスズの台本がよく見えまして、途中何度か双眼鏡でガン見しましたら、スワの台詞の場所には赤鉛筆で縦に線が引かれてました。 蛍光ペン使うかたも多いと聞きましたが、スズは赤鉛筆なんだ♪とちょっと嬉しくなりました♪(*´∇`*) あと、初日は台本めくる方の手の指に白い滑り止め?みたいの着けてたんだけど、あれは何だったんだろう!? 気になる…。 それと、台本を持つ腕の肘の角度! お若い古川さんは90度無いくらい鋭角なのに比べて、スズは殆ど腕伸ばしてるんじゃないの?!ってくらい180度に近かったような(^_^;) ワンピースのアフレコじゃないけど、台本の字は大きめにしてあげて下さい‼ (*´∇`*)


その、千秋楽のお席が文翁さんと極近だったので、幕間に失礼かもとは思ったのですが、思い切って声を掛けさせて頂き、サインまで頂戴してしまいました。 とてもフランクに『イイですよ』と仰ってくださり、私が「みつあみの神様と夏目友人帳も楽しみにしています!」と申し上げたところ、『夏目のチケット取れたんですか?!』と驚かれてました。 よっぽど「取れない」って苦情が行ったんじゃないかしら?(^_^;)


終演後、文翁さんにサインを貰ってる人達の中に、「こんな事ならちゃんとした服着てくれば良かったー!」と嘆いていたお嬢さんがいらしたのだけれど、どうしてもメインキャストが声優さんなので、アニメのイベント帰りですか?っていうような格好の観客が少なからず…。 ジーパンにスニーカー、リュックしょってキャップ被って…みたいな人も多かった。 折角のシアターでの観劇なのだから、最低限のTPOを守ってお洒落して見に来て欲しいな♪と思ってしまいます。 日本だと中々そういう土壌が無いのかもしれないけれど、観劇のスキルが上がっていけば、もっともっとお芝居見るのが楽しくなると思うんですよね。カーテンコールとか知らない人も居て、演者さんが捌けた途端席を立っちゃったり…。 若い方々がアニメイベントだけじゃなく、もっとこういう朗読劇(リーライ含まず)やミュージカルやお芝居を見れる環境だと良いのですけどね…。


そうそう! 諏訪部さんご登壇の舞台でいつも思うのですが、諏訪部さんへのスタンド花は毎回本当に豪華で手が込んでる! ご本人がお手紙以外のプレゼントは受け付けないと公言なさっているので、ファンとしてはココがお金の使い処!なんでしょうね(^_^) 諏訪部さんと津田さんと浪川さんのお花はいつもすごい。


ふぅ~、いっぱい書いた。 以上、備忘のための感想でした。