「バイオダイナミックの農家さんのトークセッション」 | ~Fortune Creation〜運命を創造する〜 あなたという存在の深みへの旅 生き方が変わるタロットという哲学〜

~Fortune Creation〜運命を創造する〜 あなたという存在の深みへの旅 生き方が変わるタロットという哲学〜

意識のしくみ、人間と宇宙との関係、自然の法則、現実とリアル「わたし」という存在を紐解くタロットの哲学。
人類の軌跡とその智慧の結晶DNAに眠るそれらの大いなる秘密を紐解き、運命を創造する力を取り戻す〜

先日参加させて頂いた、
バイオダイナミック農家さんのトークセッションの内容をシェアしたいと思う。
まず、バイオダイナミック農業
シュタイナーの提唱する、惑星の運行なども考慮した有機農法で
海外でも最上級と認証されている農法でもある。
その農法にて農園を営み、
ネイティブアメリカンの活動にも取り組みながら、自らもサンダンサーである弓木野さんと、
九州宮崎にて、同じくバイオダイナミックのハーブ園を営んでらっしゃる岸上さんとのトーク。

バイオダイナミック農法では、
専門の種まきカレンダーというものを元に、
種まきから収穫までの行う訳だが、
月や星などの動きに逆らうと、野菜の味、含まれる水分状態などが大きく異なるというお話や、
満月の夜、畑に立って耳を澄ますと、
大地の中を水分がうごいているさざめきがかすかに聴こえると弓木野さんは語る。
人と畑、地球、宇宙すべてを一直線として捉えた農法は、
深い叡智を兼ね備えており、非常に興味深い。
その元になる種まきカレンダーは
来年是非購入したいと思っている。

そのようなお話の中、
しかしながら農家さんの現実は、
かなり苛酷なものであると認識を新たにしたトークでもあった。

弓木野さんの関係者でも
この一年で2人、命を自ら断ったという、
農家さんに突きつけられた厳しい今の現実。
一日に200軒という農家さんがつぶれているこの現代、
30年以内に農家はいなくなるだろうという大きな止められない流れ。
子供達、孫の世代を考えた時、
農家を残して来なかったという責任は、
今の私たちにあるのだという熱い言葉に、
じんわりと涙がにじんだ。

世界経済が混沌とする中、
もしもそれらが破綻した際には、真っ先に食料困難になるであろうことは
誰もが見てみぬ振りをしている現実のこの国の食料自給率。
これはもう、国のシステムの問題であり、政府の問題であり、
農家だけでは取り組み出来ない厳しい現実をであると、強い口調で訴えられた。

健康がうたわれる左近でありながら、
0.016%という有機野菜の需要。
1000人に一人しか、有機の野菜をニーズとしていないのである。
昨年の0.017%を更に下降している有機農に課せられた厳しい現実。

先ず、大切なのは、
消費者が、自然の生態系というものを学び、知ること、
そして、命、心、精神の本質を掴んだ食に対する意識を学ぶことの重要性を話された。
冬のこの季節に、肥料を大量に与えられたトマトを欲しがるのではなく、である。

ふと心に浮かぶ、スーパーに美しく並ぶ野菜達の不自然さ。
弓木野さんは、20年後には今のようには野菜は手に入らなくなるだろうと話されていたが、
私自身もそれは強く感じている。

そして、
私が最も伺いたい大きなテーマだった「種」のこと。
一緒に参加したパートナーが、
質問に入ると真っ先に聞いた。
「固定種、原種、在来種に関してのお考えをお聞きしたい」

それに対する答えは
更に厳しいものだった。

種に関することは、「誰かがなんとかしなければならない」最後のネックだと言い、
そのような現実を、あまりにも知られていない不自然な事実、
その運動を更に盛り上げることの大切さを訴えながらも、
農家だけではもう取り組めない現状になっているということを嘆かれた。
野菜だけではなく、
「種、苗が手に入らなくなればどうするんですか?」
更に突っ込んだ質問のその答えは、
「考えられる大きな問題である、、、、が、現時点ではもうどうしようもない」という
ある意味絶望的な答えだった。

消費者が「形」や「安さ」や、生態系に沿わない野菜を求める限り、
市場は変わらない。

食の責任はもう、自分たちでとるしかないのか?

そんな厳しいトークの中、
希望の光を感じるお話があった。
弓木野さんは年間で10万を超えるF1種の種と苗を購入されるということだが、
それらをバイオダイナミックの畑に植えると、
なんと原種に戻ろうとする働きをするらしいのだ。
それは、そのまま自然の営みに沿った生態系の働きであり、
私たちの身体にも宿る叡智の力である。

身体は知っているはずである。
私たちはどのような生態系の中に生かされているのか、
私たちの身体が何から出来ているのか。

身体に聴き、心に聴き、
食べるものを選択することの大切さ。
私たち消費者は選択して購入するという投票者であるということを
今一度、心に留めて頂ければと思う。

「人間は、食べているものになる。」
食すということは、そのまま、「心」を頂くことなのだ。

そして、もう一つ大切なことは、
断絶された繋がりをもう一度繋げて行くこと。
家族の繋がり、地域の繋がり、
人と人との繋がり、田舎と都市の繋がり。
そうした繋がりの中で、
私たちは大切な何かをもう一度取り戻し、
きっと新しい次の何かを見出し、
新しく創り出す本来の叡智を取り戻すことだろう。



 「農園というのは、それ自体独立した自然であるべきです。その中で全てのことが賄われなければなりません。もしそうすることが不可能であったとしても、出来る限りその達成をめざすべきでしょう。農業生産物として得られるものはすべて、その農園の中から生み出されるものであるべきです」ルドルフ・シュタイナー


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