■書評■ 勝負師と冒険家
以前に羽生善治さんの『決断力』を読んで、その考え方に大変共感したため、本書も羽生さんの名前で手に取ったようなもの。
※参考: ■書評■ 決断力
ところが、海洋冒険家の白石康次郎さんという方も(この方は寡聞にして存じ上げなかったのだが)、非常に熱く、そして素晴らしい考え方の持ち主で、そんなお二人による掛け合いは、それぞれの言葉をうまく高めあう充実した対談。
本書はいろいろな角度から読むことができ、得られるものがあると思うのだけれど、僕は「日々の生活を送るうえで根底とすべき心構え」という点から紹介してみたい。
(1)積み重ねる
何でもそうだけれど、一つひとつの小さなことを疎かにせず、積み重ねていくことが将来の自分につながっていくための準備。
時には回り道だと思えることだって、将来どんな場面で役に立つか分からない(もちろん役に立たないかもしれない)。
ファーストリテイリングの柳井社長も言っていたが、「その時その時の選択や行動の一つひとつが未来の自分を作り上げていくんだ」ということを、しみじみと感じさせられる。
(2)突っ走る
以前読んだ漫画にこんな台詞が出てくる。
「若いうちから手を抜くことなんて覚えるんじゃない。まだガキなんだから後先考えず全力でやってりゃいいんだよ。今楽ばっかしてると、大人になってから本気の出し方忘れちまうぞ。」
そうなのだ、「若さゆえの過ち」という言葉あるように、突っ走り、とんがって突っ張ることが大切な時期が人生にはあったはず。
そういう中でしか身につかないものもきっとある。
我が身を振り返ると、そういう大切な時期を僕は無為に過ごしてきてしまったような気もしないでもないのだが…(汗)
もう今更遮二無二突っ走るという年齢でもないけれど、気持ちは縮こまらずにいたい。
(3)信じて前を見る
最後に大きな拠り所になるのは、やはりこれまでに自分が培ってきたものしかない。
だからこそ、若いときには無茶をしたり、寄り道をすることも許容される。
そうやって、自分自身が心から信じることの出来る「自分」を作り上げていくことが大切なんだと。
一言一言が熱くてグッと来る。
前を向いて充実した人生を歩みたい、すべての人に読んでもらいたい一冊。
言葉の端々から溢れる熱い想いを感じてもらいたい。
■ 関連リンク
白石康次郎公式ホームページ
■ 第39回書評ブロガー達が勝手にインパク本レビュー
本レビューは 本魂!(ホンダマ)が企画したイベントへの参加であり、同じくイベントに参加しているブロガーの方々のレビューは以下のとおり。
是非、それぞれのブロガー独自の視点を比べて楽しんでもらいたいが、さらに、本書をお読みいただき感想を聞かせていただけたら、非常に嬉しい。
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わたしの本だな My Book Shelf.
人が好き!本が好き!運動が好き!
本魂!~1冊の本から始まる想いの連鎖~
■ 基礎データ
著者: 白石康次郎、羽生善治
出版社: 東洋経済新報社 2010年2月
ページ数: 221頁
紹介文:
冷静と熱情、至言と雄弁、すべてに対照的な二人が、相通じる勝負の「決断」を糸口に語る問題解決力とは。勝負に、人生に、そして家族と、畏友はどのようにして、さまざまなハードルをクリアしてきたのか……
三手先を読む。三日先を予想しない
※参考: ■書評■ 決断力
ところが、海洋冒険家の白石康次郎さんという方も(この方は寡聞にして存じ上げなかったのだが)、非常に熱く、そして素晴らしい考え方の持ち主で、そんなお二人による掛け合いは、それぞれの言葉をうまく高めあう充実した対談。
本書はいろいろな角度から読むことができ、得られるものがあると思うのだけれど、僕は「日々の生活を送るうえで根底とすべき心構え」という点から紹介してみたい。
(1)積み重ねる
何でもそうだけれど、一つひとつの小さなことを疎かにせず、積み重ねていくことが将来の自分につながっていくための準備。
時には回り道だと思えることだって、将来どんな場面で役に立つか分からない(もちろん役に立たないかもしれない)。
ファーストリテイリングの柳井社長も言っていたが、「その時その時の選択や行動の一つひとつが未来の自分を作り上げていくんだ」ということを、しみじみと感じさせられる。
(2)突っ走る
以前読んだ漫画にこんな台詞が出てくる。
「若いうちから手を抜くことなんて覚えるんじゃない。まだガキなんだから後先考えず全力でやってりゃいいんだよ。今楽ばっかしてると、大人になってから本気の出し方忘れちまうぞ。」
そうなのだ、「若さゆえの過ち」という言葉あるように、突っ走り、とんがって突っ張ることが大切な時期が人生にはあったはず。
そういう中でしか身につかないものもきっとある。
我が身を振り返ると、そういう大切な時期を僕は無為に過ごしてきてしまったような気もしないでもないのだが…(汗)
もう今更遮二無二突っ走るという年齢でもないけれど、気持ちは縮こまらずにいたい。
(3)信じて前を見る
最後に大きな拠り所になるのは、やはりこれまでに自分が培ってきたものしかない。
だからこそ、若いときには無茶をしたり、寄り道をすることも許容される。
そうやって、自分自身が心から信じることの出来る「自分」を作り上げていくことが大切なんだと。
一言一言が熱くてグッと来る。
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言葉の端々から溢れる熱い想いを感じてもらいたい。
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著者: 白石康次郎、羽生善治
出版社: 東洋経済新報社 2010年2月
ページ数: 221頁
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