元日の戴冠 | Bamboo Labo

Bamboo Labo

There is no love sincerer than the love of food.


明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。


酒が美味しくてたまりません。
この正月気分が中山金杯まで続きますように。


Bamboo Labo-cat44



さて元日の天皇杯。


国立競技場は陽射しは温かなのだが
冷たい風が吹いていた。


新年はすでにスタートしているものの、
毎年元旦に行われるこの天皇杯決勝をもって、
前年度がひと区切りつく感じだ。


そして、そのラストシーンは
最高に素晴らしいものとなった。


傷だらけになりながら、
ガンバ大阪、天皇杯戴冠。


長くて濃くて辛くて、そして
今だから言える“楽しかった”2008年が
ようやく終わったのである。


Bamboo Labo-gamba39


Club World Cup でマンチェスターUに果敢に挑み敗れたものの、
パチューカを退けて見事3位になったガンバ大阪。


しかし、その余韻も冷めないうちに迎えた天皇杯、
選手たちはすでにボロボロ。


準々決勝、準決勝、そして昨日の決勝も
戦前は相手の調子の良さの報道ばかりが目についてしまう。


実際、どの試合もポゼッションで負けるという
普段のガンバではあり得ない展開が続いた。


しかしそれでも技術・戦術・采配・神降臨という、体力以外の
いわゆる底力ってやつで元日決戦まで駒を進めてきたガンバ大阪。


そもそも元旦に
決勝の地・国立競技場に集えること。


現在の選手たちの状態を考えれば
それだけでも十分に幸せを噛みしめるべきものなのに、
野戦病院と化しているチームにさらなる最後の高みを求めてしまう人間たちが集う
ゴール裏。


何という強欲。
何という非情。


しかし、その歌声は
本当に力強かった。


前半が終わったとき、すでに喉がイカれてしまい、飲み物でヒリヒリする有様。
もしまた延長なんかに突入したら絶対にツブれるぅ、と思っていたら・・・


しっかり突入。


しかし、その延長後半、
116分。


25日にクリスマスプレゼントをくれず、
29日には年末のつけ届けもしてくれなかった男。


そんな男が、とうとう元旦に
デッカイお年玉をくれたのである。
左足で。


Bamboo Labo-gamba40


というわけで120分戦った、ガンバ大阪VS柏レイソルは
1-0でガンバ大阪の勝利。

見事、天皇杯を制した。


現地で見ているときはわからなかったのだが、
ゴールした播戸が真っ先に向かったのが西野監督のもとだった。


そして、その胸に飛び込むと

他の選手たちも次々にそれに続いたシーン。


このシーンにこそ、こんな劇的な結末を演出してしまう

ガンバ大阪というチームの、監督采配、選手たちの気質、技術、チームカラーなどなど、
すべての要素が集約されていたと思う。


そしてそれはアキラとその仲間たちの、

長かった2008年が終わりを告げた瞬間でもあった。


というわけで


ガンバ大阪どの。

明けましておめでとうございます。


リーグ戦やACL、CWC、天皇杯など、旧年中は大変お世話になりました。

今年もXEROXからよろしくお願い申し上げます。


Bamboo Labo-gamba42



Bamboo Labo-gamba41