drunk with happiness | Bamboo Labo

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There is no love sincerer than the love of food.


例によって仕事のある平日よりも
目まぐるしかった日曜日。


朝4時に家を出て馬に乗り、9時にいったん帰宅して
結膜炎の猫を病院に連れて行き、11時半に帰宅。
そして昼12時に家を出た。


向かうは京王線飛田給駅下車、
味の素スタジアムである。


猫の病院が混んでいてどうなることかと思ったが
予定通りキックオフ2時間前の2時にスタジアムに到着。


カメラ的にどの位置から観戦しようかとしばらくウロついて
ゲーム後半の遠藤のコーナーキックが真ん前になるゴール裏右端に
陣取った。


ということで、席も確保できたことだし
一息ついたところで、あとはやるべきことはたった1つ。


「すみませ~ん、ビール下さい♪」


ところが、今日はキックオフまでに何杯いけるかなと
誘い水の最初の1杯を飲み終わったところで、異変が起きた。

冷えによる腹痛である。


飛田給、やたら寒いのだ。
それなのに長袖1枚という軽装で来てしまった。
それでもビールは飲みたい。
でも腹は痛い。


で、こういう場合の解決策として、「ビールを飲まない」という選択肢は

自分の中には全くない。


となると取るべき策は
①このまま腹の調子と相談しながらビールを飲み続ける
②何らかの方法で体を温めてビールを飲み続ける
③少しインターバルをとってから再びビールを飲み続ける
など。


キックオフを待つ間のビールを楽しみにしている私としては
③は避けたくて、かといって①も体調的には辛いところ。


となると②ってことになる。
で、とりあえずフードコーナーやGOODSのテントを
うろついてみた。


そしたらUMBROの旧モデルのGAMBAハーフコートが
半額で売られているのを発見。これこれ。
速攻でM-Lサイズを購入。


というわけで早速ハーフコートを着て
真冬のベンチスタッフみたいな姿になってビールを注文。
結局、選手のアップが始まる頃にはチケット代をはるかに上まわる量を
飲んでいた。


そうこうしているうちに東京ヴェルディVSガンバ大阪
16:00キックオフ。


前線からのプレス、取られたらすぐに人数をかける守備、
インターセプトの山、FWのポスト&中盤の波状の顔出し。
うん、サッカー見るならやっぱりこのチーム。


タイトな日程の中、around30の主力選手たちの鬼気迫るプレーもすごい。
仲間を楽にしたのも、早い時間帯での彼らによる2つのゴール。


というわけで前半、もう何というか奥の方から湧いてくるもののために、
精神的に「これはヤバい」という状態に至る。


で、そんな針が振り切れそうな想いに一瞬冷や水がかけられたのが
1点差に詰め寄られるディエゴのゴールで、ここで多少ニュートラルに戻ったのだが
そんな精神の針が再び振り切れたのが、ちょうど角度的に
こっちに真っ直ぐ振りぬいて放たれた佐々木のスーパーミドル。


3-1。


これまで身を粉にしてチームを牽引してきた選手たちの2ゴールと、そして
今年移籍してきた選手のJ1初ゴールの計3得点。


まさに絵にかいたような
理想的な試合運び&クローズ。


・・・の


はずだったのに、その感動巨編を
どうしてそのまま終わらせないのか不思議で仕方無いのだが、

しかしながら、ラスト3分間、感動の渦の中ではなく
爆笑の渦の中で試合終了のホイッスルを待つという異次元の感動は
このチームの、正にあの監督の元でしか味わえないのである。


その、ある種の幸せをかみしめながら、最後のビールを飲みほして
味スタを後にしたのであった。




ある種の幸せって
いったい、どんな。


gamba19