1/700 阿賀野(WL)その5 | 模型工房 Autarkie

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艦船模型を中心にスケール模型を製作していきます。

阿賀野の完成品画像です。


まずは全体を、前回の大淀同様ウェーブのT-ケースに特注のアクリルベースを取り付けて船体をネジ留めしてあります。


横から。


WLキットを製作するときに非常に気をつけるのが船体の反りです。
キットの底板にバラスト板を貼り付けるのはもちろんですが、船体の先端と後端にナットを仕込んでディスプレイベースとキッチリ密着させて反りを防ぎます。

この手のキットは反りがあるだけでせっかく精密に作っても途端に玩具っぽくなってしまうので注意です。


艦首です。


今回は竣工時の設定ですのでアッサリ目のディテールとしています。


とはいえ、抑えるポイントをキッチリディテールアップすれば結構見栄えするかと思います。


今回は主砲は防水布無しです。


艦橋です。


基本は海魂のエッチングでのディテールアップですが、足りない箇所や資料と違っていた箇所などはプラ板等で修正しています。
また、大淀同様各観測装置はディテールアップパーツに交換し、双眼鏡などはレジン製&エッチングパーツとしました。


信号旗甲板、今回も信号旗甲板を再現しています。
収納箱はエッチングを使用し塗装後に収納状態の信号旗を1本1本収めました。


煙突とその周辺。


ディテールアップは製作日記を見ていただくとして、予備フロート置き場には木材を配置。
98式夜偵を搭載しているため3座水偵のフロートを置くと違和感がありまして…
それと、見難いですが、探照灯台のラッタルは煙突側に設置されています。
覗き込まないと見えませんw(航空作業甲板のもう片側のラッタルも同様)


航空作業甲板。


実際に設置してみたら、これでも手摺りやラッタルの一部がカタパルトに干渉するだろうと判りましたw
実際はどうなってたんでしょうね?


12m内火艇。
レインボーのレジンキットです。


こちらは11m内火艇。
ディテールアップ内容は大淀のときと同様です。
というか、大淀製作時にまとめて作っておいたものを使用しています。


98式夜偵。
見た目は非常に格好いいですよね、脱出はし難そうですがw
性能的には全般的に3座水偵に劣っていたようで阿賀野がトラック島に着いてすぐに換装されています。


後部マスト。


信号灯配置位置などはよく判っていないようで、この配置は私の想像です。
それと、探照灯下の見張り装置は阿賀野のみの装備のようですね、他の3隻には見られません。


後部甲板。
こちらも比較的スッキリさせています。


目を引く空中線整合器は各資料から配置しています。
ですが、写真資料でもそれっぽいものが写っていますので信憑性は高いかと思います。
装填演習砲はやっと手に入った0.4mm真鍮パイプを使用して今までより少し精度を上げていますw

そして、悩んだ爆雷関連は軌条式としました。
キットや資料によっては手動投下式になっていますが、初期計画では軌条式となっていたようです。
ハッキリ言ってまったく判っていないということですので、作る人の好みで良いと思います。
私は能代、矢矧を参考に軌条をエッチングで取り付けました。
見難いですが真鍮製の爆雷も入っています。


信号旗は箱画を参考に設置しています。
意味は判っていませんw


艦橋を後方から。
まったく軽巡に見えない立派な艦橋ですw


全体を後方から。

如何でしたでしょうか?

阿賀野、大淀と連作となりましたが、私の1番好きな艦の1つですので非常に気合を入れて作ってきました。

個人的に阿賀野型は当時の日本海軍の究極の戦闘艦の1つかと思っています。
比較的小型の船体に重武装、充実した航空設備に美しいフォルム。

海上戦のスタイルががわずか数年で変わってしまったため竣工時には本来の力を発揮できなくなってしまいましたが、その恐竜のような進化も魅力の一つです。
阿賀野型と大淀はきっとまた作ると思いますw

さて、次回は青葉の続きとなります。
たはいえ、現在仕事が非常に忙しいため、あまり製作に時間を割けない状況ですが…
来週更新分くらいは作れてると思いますのでそれまでにもう少し進めたいところです。

それと、青葉の次の艦の製作も決まりました。
次は正規空母を作ります(正確には龍驤も正規空母ですが)
何を作るかは次回ご紹介ということで。
では!