1/700 阿賀野(WL)その4 | 模型工房 Autarkie

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艦船模型を中心にスケール模型を製作していきます。

さて、阿賀野の製作その4です。
と言いたいところですが、その前に1つ訂正とお詫びを…

阿賀野の製作記1回目でエッチングパーツの不備を色々と言っていました。
そのなかで、カタパルトの形状が違う!とか偉そうに言っていました…
ところが、実際に作って比較してみたところ、海魂のエッチングセットのカタパルトは阿賀野の一式二号一一型カタパルトで合っている事が判りました!
本当に申し訳ありません!
*この記事は修正しておきます!

これで海魂の阿賀野エッチングは阿賀野の竣工時を再現可能なエッチングと言うことが判りました。
ただ、電探が入ってないため、改装後の阿賀野は作れませんし、以前言ったとおり阿賀野以外の3隻はかなり作り辛いと思います。

と言ったところで、作業の紹介です。

前回、甲板の小物を製作しました。
今回は艦載機の製作から始めていきます。


98式水上偵察機、通称「98式夜偵」夜間の偵察、観測のために開発された機体です。
阿賀野は竣工後、極短期間ですがこの機体を搭載していました。

*写真 艦艇写真のデジタル着彩様

こちらは竣工時の阿賀野の有名な写真をデジタル彩色した写真です。
航空作業甲板上の航空機が白黒より判りやすくなっています。
複葉機で翼の上にエンジンとプロペラがあるのが見て取れます。


ふたたびキットです。
プロペラ&スピナーはいつものアドラーズネスト製真鍮パーツを使用。


専用のエッチングなどは無いので手持ちの航空機用エッチングを加工して使用しています。

ちなみに、この98式夜偵は1/700ではタミヤの「鬼怒」にしか付属していません。
入手は容易ですが、阿賀野で98式夜偵を使う為だけに「鬼怒」を購入するのは勇気が要りますねw
私はたまたま入った模型ショップでこのパーツをバラ売りしているのを見かけて即購入しました。
ラッキーでしたねw

次は以前紹介し損ねた主砲側距儀です。


プラ板や金属線で仕上げてあります。
観測鏡の部分は左右で形状や大きさが違うためそこも再現しています。


後部マスト、塗装手前です。
全面的にディテールアップしています。

では、塗装してさらに組み上げます。

魚雷関連設備。

魚雷発射管はNE-04をディテールアップして使用。
前部の発射管はシールド無しで、これは資料どおりとなっています。
*能代以降はシールドがあったようです。


航空作業甲板を設置しました。
予備フロート置き場が煙突と干渉するので慎重に設置します。


このエッチング甲板、なかなか良く出来ています。
特に気に入ったのが軌条エッチングで甲板上のダボとピッタリ合って設置にストレスがありませんでした。
また、軌条のディテールも良くエッチングの厚みも程よいのでかなりいい感じです。
海魂は軌条のエッチングをこの仕様にするべき!


一式二号一一型カタパルトです。
通常の二号五型より6m以上長い大型カタパルトとなっています。


今回はレインボーのエッチングを使用しました。
海魂のエッチングよりディテールが細かく精密です。
エッチングはレインボー製が入手難の場合、ハセガワから伊勢用として発売されているものがあります。

このカタパルトは海軍が開発したカタパルトで最高性能を誇り最大5tの航空機を射出できたそうです。
阿賀野の他、航空戦艦時代の伊勢型にも搭載されました。
日進にも搭載されたような話を聞きましたが、型違いのようです(一式二号一〇型?)
最近まで大和にも搭載されていたという話しもありましたが、どうやら違うらしく、通常の二号五型が搭載されていたようです。


ウィンチです。
塗装してみたら結構それっぽく出来てたので良かったですw


艦橋、信号旗デッキです。
前回大淀でも試みた信号旗収納箱と収納状態の信号旗です。
今回は前回より綺麗に仕上がったかと思います。

さて、これであとは組み上げて全体の仕上げをしたら完成です。
実際はもう出来上がっていますが、火曜日くらいに完成品写真をご紹介する予定です。
もう少しお待ちください。