Kanye West - Good Life
こんにちは。橋本です。
今日は、Kanye West(カニエ・ウェスト)の曲、Good Life(グッド・ライフ)を紹介します。
Kanye West
Kanye West(カニエ・ウェスト)は、アメリカのシカゴを拠点として活動するラッパー。
楽曲もおもに自身で製作する、プロデューサーの役割もこなす。
Kanye West は、新作を出すたびに、ヒップホップの枠を押し広げるような音楽の形を見せる。
そのため2005年には、アメリカのタイム誌が毎年発表する「世界で最も影響力のある100人」に、選ばれた。
彼の型破りな行動、アートセンスは、つねに世界の注目を集めている。
Kanye が、次はどんな手を打ってくるのか、と。
Kanye Westは、シカゴの美大に通いながら、アメリカ最大の衣料品店チェーン、GAPでアルバイトをして生活し、音楽活動をはじめたという。
彼のセンスには早い時期から注目が集まりだし、それがはじめに花開いたのが、人気ラッパーJay-Z(ジェイ・ジー)のアルバム、Blue Print(ブルー・プリント)でのこと。
ニューヨーク・ヒップホップの転換点を示したこのアルバムで、Kanye Westは13曲中、4曲を手がける。
当時、多くのアーティストがスタイルの差別化をはかることができず、行き詰まり感を見せていた。
今から振り返ると、Kanye Westが、Jay-ZとともにBlue Printでみせた新たなスタイルは、時代の突破口を打ち破るのに十分だったとの評価も多い。
時を同じくして、Kanye Westは、Jay-Zのレコード会社、ロッカフェラ・レコードと契約を結ぶ。
2004年、彼の評価を決定づけるアルバムが生まれる。
自身のファーストアルバム『The College Dropout(カレッジ・ドロップアウト:大学中退)』が、それだった。
音楽活動に夢中になり、美大を中退した自身の経験をアルバムに込めている。
2002年には、運転する車で交通事故にあい、口の中にワイヤーを通さなければいけないほどの大ケガを負う。
その体験談もアルバム収録曲のタイトル、「Through the wire(ワイヤーを通して)」にしてしまうのも、彼の創作センスをよくあらわしている。
(「Through the wire」では、Chaka Kahnの曲、「Through the fire(炎をくぐり抜けて」をサンプリングし、ここにもタイトルの意味をかけている。)
つねに新たな可能性を押し広げる作品、発言をみせるKanye West。
まだまだ、創造力はおとえることを知らない。
Good Life
Good Life(グッド・ライフ)は、2007年のアルバム『Graduation(グラデュエーション:卒業)』からシングルカットされた曲。
軽やかなシンセのリフ。
それと共演、T-Pain(ティー・ペイン)のオートチューン(音程を機械加工された声)が印象的な曲となっている。
ぱっと聞くだけではわかりにくいが、マイケルジャクソンの曲、「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」に出てくる、キュートな声をサンプリングしているのもユニーク。
Kanye Westはこの曲で、第50回グラミー賞、ベストラップソングを受賞している。
また、ビデオクリップは、フランスのアートディレクター、So-Meが制作し、これもまた独特の世界を作り上げている。
この曲の開放的な雰囲気、メッセージはアルバムの中でもいいアクセントになっている。
Good Life ft. T-Pain |
Kanye West |
グッドライフ ft. ティー・ペイン / カニエ・ウェスト |