プロペトって、どんなもの? | 子肌育Blog アトピーに負けない生活。

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プロペトって、どんなもの?


こんにちは。橋本です。


さて、プロペトとは何でしょうか?


プロペトとは。


一般的に広く、乾燥肌の治療に使われている保湿剤です。


丸石製薬のプロペト


プロペトのもとは、白色ワセリン


白色ワセリンは、石油を原料として脱色、精製したものです。


不純物の少ない白色ワセリン。


ほとんどの「軟膏」といわれるものは、この白色ワセリンに薬の成分を混ぜて作られたものです。


塗りやすいように、軟膏のベースになっているんですね。


白色ワセリンは、油分が強く、透明でねっとりベタベタしています。


プロペトも見た目は同じで、ふつうの人が見たら、白色ワセリンもプロペトも区別がつきません。


プロペトの中身


では、何が違うのか?


白色ワセリンを、さらに精製したものがプロペトです。


よく、「石油からできているなら、体に良くないんじゃないの?」という人がいますが、それは違います。


口に入ったとしても大丈夫なほど安全で、プロペトは赤ちゃんにも使えます。


「不純物がほとんどなく、肌や粘膜の中にも浸透していかない」


これが最大の特徴です。


プロペトの実物


そのため、刺激することなく、肌を保護します。


もっとも期待される効果は、表面に油の膜をはることで、肌の水分が外に逃げにくくなること。


肌を保護する。肌の水分が蒸発しにくくなる。


その効果が、保湿剤としてのプロペトの役割なんですね。


ですが、その反面、熱も閉じ込めやすくなるわけですから、それがかゆみを強めてしまうこともあります。



メリット:

肌への刺激が少ない

肌を保護してくれる

肌の水分が外へ逃げにくくなる

保険がきく

ほかの保湿剤に比べて安い


デメリット:

ねっとりベタつく

服につくと落ちにくい

体の熱がこもりやすくなる


プロペトには、メリット、デメリットがあります。


使いにくい点もありますが、低刺激、保護する力は強いです。


そのため、アトピー治療の面からみると、メリットが大きく、とくにひどい症状を回復させるときには、とても役立つ保湿剤。


頼れる保湿剤なんですね。