ウクライナでは当初30km圏内にの除染をしたが、無駄であり、間違いを繰り返すべきではない | 内部被曝、放射能問題、原発事故、地震、津波についての情報ブログ

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<提言>内部被曝と外部被曝は危険性が全く違います。屋外を外出する場合は、マスク等を着用して放射能を内部被爆しないようにいたしましょう。
東京や関東、東北の放射能が高い場所では、マスクやゴーグルを着けることで内部被曝を最小限にすることができます。

ウクライナでは当初30km圏内にの除染をしたが、無駄であり、間違いを繰り返すべきではない

(2011年10月18日 エキサイトニュース)から引用

「私たちの間違いを繰り返すべきでない」

みんなの党の柿沢衆議院議員は震災復興特別委として10月9日から、IAEA訪問・チェルノブイリ視察に出向いた。

チェルノブイリで大きな被害を受けたウクライナでは、事故当時、対処にあたった専門家からヒヤリングを行い、その様子をツイッターに書き込んだ。

非常事態省副大臣だったプリステル氏は柿沢議員に対して「私達の間違いを繰り返すべきでない」と語り、ウクライナで当初行われた除染は無意味だったと告げた。

食品の基準値にも疑問があります。

日本政府が基準値としている食物500Bq/kg、飲用物200Bq/kgという一律の数値について、プリステル氏は「不可解な値。同じ100Bq/kgでも大人のワインと乳児のミルクでは違う考慮が必要だ」と述べ、見直しの必要を語った。

地域の除染について、プリステル氏は「社会的に安心を与えるために除染するのかもしれないが、内部被曝のほうが大きな問題」と警告した。

除染は意味がないということかと訊ねる柿沢議員に対しては、「子どもは川で遊ぶ、山で遊ぶ。それを軍隊を出して全部は除染できない。だから立入禁止区域がある」と答えた。

単純に汚染度合いで決めるのも間違い。

プリステル氏はさらに農地としての使用についても、土壌汚染の数値だけで決めるのは間違い、と指摘した。

土質や草に影響されるため、汚染度が同じでも、牛肉や牛乳の汚染レベルは40倍も異なったという。

居住の判断についても、プリステル氏は「ウクライナでは当初30km圏内に大量の兵隊と巨額の費用を投じて除染を行ったが、それは無駄だった。私たちの間違いを繰り返すべきではない」と語っている。

チェルノブイリでは強制避難レベルとされる土地に、現在も東日本各地の人々が居住していることを思えば、日本政府は同じ間違いどころか、さらにひどい間違いを犯しているように見える。

ここからは、持論のコーナーです。

先日、友人が除染をするために、雨樋の下の土を掘ってγ線を計測しながら、作業をしたのです。

友人に会に行った時に、ちょうど除染の最中だったらしく、除染している現場を見学させてもらいました。

勿論、除染をするためには、重装備の道具は欠かしてはいけません。

まずは、マスクとゴーグルは必ず必要です。

先日の細野大臣の除染に参加するようにマスク、ゴーグルなしで除染をすることは、とんでもない大間違いですので、ご注意下さい。

いくらテレビの前といえ、あれはやってはいけません。

除染作業前に、雨樋の下の土の放射線は、約2μSv/hぐらいのγ線を計測したそうです。

汚染土を除去して、掘り進めながら土を袋につめて10センチ、20センチと土をどけたそうです。

しかし、結果は散々であり、除染には限界があるから、どうしようもないと半ば諦めに近いぼやきを自分自身にぶつけてきたのです。

10センチ、土を掘り返しても、γ線は僅か10%程度下がり始めただけで、除染と言えるレベルには程遠いと嘆いていました。

20センチ以上、土を掘り返しても、γ線は約1μSv/hぐらいにやっと下がったそうです。

除染をしている人が被曝するだけで、除染という言葉を使ってはいけないと、政府に対して文句を言っておりました。

東京や千葉でさえ、このひどい状態なんだから、福島はこの10倍以上はひどい状態なんだろう、どうしようもないと話していました。

除染の大変さは、現場で体験した人にしかわからない。やった人は、こりゃ駄目だと実感するはずですと加えて、話していました。

友人の話しから、政府がやろうとしている除染はほとんど無駄な労力とお金を突っ込むことになるかもしれないと直感的に感じたのです。

除染といっても、化学分解して放射能が消えてなくなる訳ではなく、どこか別の場所に移動するだけだから、除染の言葉の定義からは程遠いのが現実なのです。

除染ができる放射能の実験室と今の放射能に汚染された日本とは、全く違うのです。

先日、神戸大学の山内教授の除染のモデル事業の報告書を読んでも、せいぜい32%程度しか放射能が下がらかったとあり、除染には限界があることを主張しているのです。

ブログの引用記事から、除染よりも、内部被曝のほうが大きな問題と警告しているように、われわれは、内部被曝対策をしっかりしなければならない。

放射能を除去する技術の研究や現場での活用が急がれているが、研究者の方々には一刻でも早く、最先端の技術を使えるようにしてもらいたい。

内部被曝対策は、目や呼吸、飲み物、食べ物の全てにおいて放射能を体内に入れない工夫をすることが基本です。

除染に関して、東京などの足元のγ線が0.20μSv/hくらいの場所なら、アスファルトやコンクリートなどの道路なら、高圧水などで洗い流してしまうしかないでしょう。下水道に流れ込むことになります。

放射能は、下水処理場に移動するだけですが、都会なら海や川に直接流れこまないので、まだましです。

大変なのが下水処理場のない田舎です。直接に海や川に流れ込むのでどうしようもありません。

今、現在は高い放射線の土などは、袋に詰めて一次的に保管しておくしかないでしょう。

くれぐれも不法投棄だけはやらないで下さい。また、経済産業省に送り付けるのもやめて下さい。

処理の方針が決まり次第、柔軟に対応していくしかありません。