先日、番組予告を見て録画していた「カンブリア宮殿」。その後こちらのブログで取り上げられていたのを見て、昨日期待に胸躍らせて観ました。
これが期待に違わぬ内容でした!
あ、おはようございます。
連休を満喫しています、町の電器屋さんの販促実践アドバイザー、メオマサユキです。
番組で取り上げられていたのは、はままつフラワーパークの理事長、塚本こなみさん。日本初の女性樹医であり、地方のフラワーパークを次々再生させている凄腕の経営者でもあります。
先のイッシーさんのブログがニーズを絞ることに触れていたので、こちらは違う角度で感じたことを。
■部下の心に火を付ける言葉
今のパークの前に、塚本さんが再生を手がけたあしかがフラワーパークで、大きな藤の木の移殖を行ったことがあったそうです。
藤の木というのはデリケートで、直径60cmを越える木の移植は無理とされて来ました。該当の大藤は1m、常識では不可能です。
塚本さんは様々な文献にあたり、出来る方法を考えます。造園の常識では無かったことです。凄い執念ですが、ここまでは植物の専門家としてのこと。圧巻なのはここから。
移植の前に庭園のオーナーと、自分より10年も20年もベテランの庭師さんを集め、塚本さんは伝えた言葉はこうです。
私を信用して、全て言う通りにやって下さい。
上手く行けば全てあなたたちの手柄。
失敗すれば全て私の責任です。
上手く行けば全てあなたたちの手柄。
失敗すれば全て私の責任です。
この覚悟。これこそ経営者の言葉ですよね。
これには職人さん達も返す言葉が無く、やってやろうじゃないかとこの移植をやり遂げました。
■最高の仕事に最高の覚悟で応えてみせる
更に塚本さんの凄味を感じたのは、その藤を売り出した時のやり方。
近隣の藤の名所を自認する地域に絞ってこうチラシを打ったのです。
「世界一美しい藤」
これはその藤を愛する地域に喧嘩を売るようなもの。実際、承知の上で喧嘩を売ったと仰っていました。
その地域以外の藤が「世界一」を名乗るのを聞いて、心穏やかであるはずがありません。
「それほど云うなら一度見に行ってやろう」
見に行った先で目にしたものがこれです(公式youtubeチャンネルより)
感動して言葉もなかったと云います。
そこから口コミが拡がり、今では来場者数は3倍。「CNNが選ぶ世界の夢の旅行先9選」にも選ばれています。
でもこのシナリオ、本当によく考えられているんですよね。
藤の良さをよく知っているのは、それを目にする機会が多い、藤の名所の地域の方々だからです。
自身最高の仕事が最高の客に認められる
仕事人としてこれほど誇りに感じることもありません。
経営者の素晴らしさはその人自身より、その人が手掛けた仕事を見た方が分かります。
客の「感動分岐点」を越えるとはどういうことか、こちらのHPで確認して下さい。本当に素晴らしいです。
それでは今日も良い1日を☆