[SB2次]ファーストキスを貴方に 2 | 三日茶坊主

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用意された第三会議室に行き、一人考え込む。

キスシーンはなるようにしかならないわよね。それで仕事避けてたら役の幅も広がらないし。
そう、そのために『役者の心の法則』を授けて下さったのよね、敦賀さん。
とりあえず、キスシーンの有無で判断はしちゃいけないわ!


そんな事を考えている内に、椹に連れられて監督がいらっしゃった。

「最上君、こちらが今回ドラマの話を下さった大槻監督だ。
監督、こちらがうちのタレントの京子です。」
「初めまして。監督の大槻と言います。」
「初めまして、京子です。宜しくお願いします。」

椹に紹介され挨拶を交わす。
そして、席に着くと監督はおもむろに話し始めた。

「今回京子君にオファーしたのは、未緒やナツ、他の単発ドラマのいじめ役で、“京子=いじめ役”ってくらいにいじめ役に定評があるからなんだ。」
「と言うことは、やはり今回のオファーはいじめ役なんですか?」
「始めはそう見えるようにやって欲しいんだけどね。」
「『始めは』ですか?」
「うん。」

そう監督は少し勿体付けたあとに、今回のドラマのコンセプトを話し出した。