フィギュアスケート世界選手権4日目 | 野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

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ニースの世界選手権4日目。昨日(3月28日)のハードスケジュールの疲れが残っていて、朝から体がだるい。しかし、今日は女子シングルのショートプログラムがあるので、「気合を入れて観なくては」と思う。


残念ながら、13時からの日本男子シングルの昼の練習は、研修と時間が重なって見られなかった。12時半から始まっていた女子シングルの試合も、浅田真央選手が出る第4グループのところギリギリになってしまった。


(金曜日に研修が終われば、フィギュアスケートに専念できる。)(笑)


19番の浅田選手は、会場中に響き渡る大声援で迎えられた。今シーズンの最初の頃はパンツだった衣装を、イメージはそのままのスカートに変えて舞う。冒頭トリプルアクセルに挑んだが転倒。その後は失敗を引きずらずきれいにまとめていた。終わって悔しそうな表情を浮かべた。59.49で、フリーでの巻き返しに期待が持てる4位。


20番、ロシアのAlena LEONOVA選手。「パイレーツ・オブ・カリビアン」からテーマをとったこのプログラムは、フィギュアスケートファンにはすでに「名プログラム」として定着しつつあるようだ。ここニースでも、観客はみなプログラムの見どころを知っていた。64.61で1位。今回の世界選手権での彼女の課題は、毎回ショートプログラムほど点数の伸びないフリーの点数を、どこまで伸ばせるかだろう。


21番、グルジアのElene GEDEVANISHVILI選手。相変わらず美しい。シーズン初めは驚異的な伸びに注目が集まっていたが、この日の演技はキレがいま一つのような気がした。58.49の7位。


26番、アメリカのAlissa CZISNY選手は、怪我の後の練習が十分ではなかったのだろうか。立て続けにジャンプを失敗して、48.31で16位に沈んだ。しかしスピンの美しさは健在。


27番、村上佳菜子選手。リンクに入って来た時、胸を押さえたりしてドキドキしている様子がスクリーンに大きく映し出されると、会場から笑いが起きた。しかし演技が始まると力強く次々にジャンプを決め、後半までほぼノーミスの演技。終わった途端、両手をあげてガッツ・ポーズ。もちろんスタンディング・オベーションだった。62.67で2位。




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28番、イタリアのCarolina KOSTNER選手。優勝候補の一人として大きな拍手で迎えられた。ジャンプの失敗が響き、61.00の3位。


29番、鈴木明子選手。私の大好きなシルバーに黒い模様が入った衣装で登場。落ち着いているように見えたが、得意のはずの3回転ルッツで手痛いミスがあったようだ。跳ぶ時北側の壁に少し寄り過ぎて、壁を気にしてしまったのだろうか。でも楽しいプログラムに、手拍子も起きた。終わった途端「ごめんなさい」の表情。59.38の5位。まだまだフリーで挽回できる。


30番、スェーデンのViktoria HELGESSONのメリハリのきいた演技を見届け、点数を待たずに席を立つ。詳しい結果はISUのホームページでご覧ください。
http://www.isuresults.com/results/wc2012/SEG007.HTM


キスクラ裏の記者会見場では、村上選手、コストナー選手、鈴木選手がインタビュー中だった。中に入るとプレス証がないためまた追い出されるので(苦笑)、外からしばらく様子を見ていた。


(日本のマスコミの数がものすごい!)


鈴木選手が出てきたので、ささやかなお誕生日プレゼント――実は3月28日がお誕生日――を渡すと、にっこり笑ってお礼を言われた。


この日、高橋大輔選手のファンだというIさんという方からアメブロにメッセージをいただき、ごいっしょに食事をする約束になっていた。目印の帽子のおかげですぐにIさんを発見。ガリバルディ広場の魚介類専門レストラン――とてもおいしかったので、あとで別に記事にします――で食事をした後、いっしょに練習リンクへ。


ちなみにこの日の練習見学は20ユーロだった。私は全日程パスがあるため無料。


エレベーターに乗ると、日本のスケート関係者の方とごいっしょになった。「今、かなこちゃんがしーちゃんに会いたがってるわ」と女性が男性に言ったのが聞こえてきた。


(おそらく、かなこちゃんとは村上佳菜子選手、しーちゃんとは荒川静香さんのことだ。ショートプログラムで2位になった喜びを、一刻も早く尊敬する先輩に直接伝えたいのだろう。)


5階の練習リンクへ。ものすごい数の人がいた。やはり日本人男子の注目度は高いようだ。


4人の選手がちょうど入ってきた。小塚崇彦選手はいなかった。昨日からとても調子がいいので、今日の夜の練習はキャンセルしたのかもしれない。


この日、羽生結弦選手はかなり精力的に動いていた。4回転もどんどん跳んでいるようだった。表情がとても明るかった。


一方高橋大輔選手は、曲かけの練習をきっちりとこなしたほか、ジャンプの調整に余念がない。この日の昼の練習で――私が来れなかった時(苦笑)――見事な「4-3」のジャンプを決めているので、いい感じを持っているようだ。最初のうちは3回転を何度か跳び、やがて4回転へ。着地の時の軸足のプリエが深くて腰が抜けているように見えるものもあったが、転んだり手を付いたりということはなくなり、「4回転の確率があがっている」という印象を受けた。




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高橋選手自身も納得したのか、観客席とカメラマン席にていねいにお辞儀し、10分早く練習をあがって帰っていった。


この後、アイス・ダンスのファイナルがあって本当は観たかったのだが、私の体力もここまででもう限界だった。仕方なくメイン会場には寄らず、ホテルに戻った。