term059f_s.jpg 2006年9月7日(木)

Fox TVは2005年11月にワーナー・ブラザーズTV及び制作会社のC2ピクチャーズと『ターミネーター』TVシリーズのパイロット版を制作することで合意していましたが、この度、正式に監督が決まりました。

タイトルが『The Sarah Connor Chronicles』(サラ・コナーの記録)というこのTVシリーズのパイロット版を監督することになったのは、デビッド・ナッター。ナッター氏は制作総指揮も兼ねるとのことです。脚本を担当するのはジョシュ・フリードマン(『ブラック・ダリア』('06)、『宇宙戦争』('05) 、『チェーン・リアクション』('96))で彼は制作総指揮も兼ねます。C2ピクチャーズのマリオ・カサールとアンドリュー・バジナもプロデューサーとして参加します。

D・ナッター監督はこれまでに12作品のパイロット版を監督してきましたが、どの作品もTVシリーズ化されてきました。これらの作品の中には、『ヤング・スーパーマン』、『FBI 失踪者を追え!』、『スーパーナチュラル』等、大ヒットとなったシリーズも含まれます。(因みにナッター氏は、『ターミネーター』('84)『ターミネーター2』('91) のジェームズ・キャメロン監督とは、同監督が制作総指揮を務めたジェシカ・アルバ主演『ダーク・エンジェル』のパイロット版の監督を務めたたということで接点があります。)

TVシリーズは時間軸としては『ターミネーター2』と『ターミネーター3』('03) の間の期間に設定され、追われる身となったサラ・コナーと14歳の息子ジョン・コナーの様子が描かれます(因みに、『3』ではサラが『2』の約2年後の1997年8月に白血病で死亡したことが確認できます)。

作品の内容について、脚本/制作総指揮のJ・フリードマンはCHUD のインタビューに答えて次のように述べています:

「”ターミネーター”という素材を使って可能な限り様々な可能性を試してみたいと思っている。ターミネーターが全く登場しない番組は、長い目で見ると賢明な選択とは思えないし、面白みに欠けるだろう。」

『24』や『LOST』の大ヒット以降、一話完結ではなく連続ドラマ形式の番組が最近の流行だが、フリードマン氏は複数話に渡るストーリーは嫌いではないが、本TVシリーズでは採用しないつもりとのことです。

「『X-File/Xファイル』がとても参考になると思う。あの番組は単発の話と長期間に渡る話のバランスが上手かった。」「今回のTVシリーズを単純な一話完結ものにするつもりはない。きっとハイブリッドになる。週代わりで新しいターミネーターが登場することはないが、連続ドラマにもしない。」

そしてフリードマン氏は今回のTVシリーズへの注目が高いことは認識しているとのことです。

「ネット上のコメントを見て、多くの人がうんざりしていることは判っている。シリーズに手を加えることに批判的だ。インターネットでは気に入っているものについて、好きと嫌いという気持ちが同居しているようだ。好きなものはもっと見たいが、キャメロン監督が絡んでいないと批判される。私がお願いしたいのは、実際に見るまで判断を下すのを待って欲しいということ。個人的に本シリーズは、かなりいい感じだと思っている。」

間もなくキャスティングの作業が開始され、2007年初頭にはニュー・メキシコにて撮影開始予定です。

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