原題:War of the Worlds
2005年(米) 上映:1h54
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:デビッド・コープ/ジョシュ・フリードマン/H・G・ウェルズ(原作)
出演:トム・クルーズ/ダコタ・ファニング/ティム・ロビンス/ジャスティン・チャットウィン/ミランダ・オットー/モーガン・フリーマン(声)/他 

アメリカ東部のニュージャージーに暮らすレイ・フェリエは港湾で働く労働者階級のごく平凡な男。別れた妻との間には息子のロビーと娘レイチェルがいた。そして子どもたちとの面会の日、その異変は何の前触れもなく唐突に訪れた。晴天だった空が突如不気味な黒い雲に覆われると、吹き荒れる強風の中、激しい稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空ける。すると大地が震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった。次々と起きた不可思議な超常現象は、更に想像を超えた形へと変化し人々に襲い掛かってきた。平和な時は一転して失われ、人々の心が恐怖で満ちあふれる中、レイは子どもたちのもとへ駆けつけ、彼らを守るため懸命に奔走するのだった・・・。

H.G.ウェルズ原作の同名小説を映画化した古典的SF映画『宇宙戦争』('53) のリメイク版。リメイクは『インデペンデンス・デイ』('96) でやったハズ!というツッコミはおいといて・・・。

事前に聞いていた通り、時代設定や舞台がアレンジされているものの、内容はオリジナル版よりも淡々とした原作にかなり忠実でした。それはつまり、ストーリーが皆無だということで、本作は映像を楽しむ作品です。原作の内容を知らずに期待して観た方は、肩透かしを食らってがっかりするかも知れません。

それにしても、原作自体が100年も前に書かれたものなのですから、もっと何か工夫が欲しかったです。それが主人公の息子と娘の存在、「家族愛」というテーマなのでしょうが、それで2時間引っ張るのは無理がありました。ちょっとご都合主義過ぎる点も気になりました。迫力映像も最初こそハラハラドキドキでしたが、それだけではさすがに途中で飽きてしまいました。

総合的な評価としては及第点と言えますが、単純にエンターテインメント性という意味では『インディペンデンス・デイ』の方が数段上ですね。

●関連作品●
『宇宙戦争』('53)  オリジナル

"@ the Movies"
http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/
--------------------
■DVD■
宇宙戦争
宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション
宇宙戦争 エマージェンシーBOX (5000セット限定生産)